女性に1000円のプレゼントするなら、ランチより花が良いのはなぜ?

2018.01.25

経営・マネジメント

女性に1000円のプレゼントするなら、ランチより花が良いのはなぜ?

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南青山リーダーズ株式会社

幼少期から経営者になりたかったという代表の井上さん。一度はニューヨークの大手会計事務所に入ったものの、帰国後に起業し、まったくの素人からフラワービジネスに参入した。そして、ゼロから「Aoyama Flower Market(青山フラワーマーケット)」を全国90店舗以上に展開するブランドに育て上げた。 青山に本店を置き、花ビジネスのトレンド発信地となっている人気の花屋さんは、どんなスタートを切り、現在に至っているのか、タケ小山が迫る。

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順番が大事、会社を支える5つの無形資産

会社の資産というと不動産などを思い浮かべるが、パーク・コーポレーションの資産は「スピリッツ、パートナー、ショップ、カスタマー、ファイナンス」の5つ、どれも目に見えないものばかりだ。

「会社にとって大事なのは、創業の時の思いや経営理念=スピリッツです。その中でも基本理念“Living With Flowers Every Day”に込めた思いは、花や緑は贅沢品ではなく日常生活にあるべきということ。東京の景色を見ると、不自然で人工的な直線ばかりで、人間らしい環境とは言えない。我々はそこに花を提供することで、一人でも多くの方に花や緑に囲まれた豊かな時間をすごしていただきたいと思っています」

そして2つ目はスピリッツに共感した仲間=パートナー。この場合のパートナーは社員だけではなく、生産者や市場の方など、外部のチームも含めてすべての仲間を指すのだ。それにしてもユニークなのは、会社の組織図が逆三角形だということ。一番上がお客さん、その下に接客する現場のスタッフ、ショップのマネジャーや本部スタッフが続き、一番下が社長、逆三角形の謎をタケは聞かずにいられない。

「一番上にお客様、お客様に直接接する現場のスタッフがその下、社長は一番下でいいという認識です。うちでは花の発注も本社バイヤーを置かず、各店舗の裁量です。現場の人間でないとエリアのお客様に合った対応ができないので全権委任しています。

僕は人件費をサービス原価だと考えていて、花だけではなく、スタッフのサービスや笑顔も買っていただいている、それも商品の一部だと思っているんです。なかには、お客様から花をいただくスタッフもいる。そのくらい近い距離で店のファンづくりをやっていかなきゃいけないと考えています」

現場スタッフはもちろん、流通を結ぶすべてのパートナーが育っていけば、3つ目のショップ資産も改善していく。そして「お客様=カスタマー」は言うまでもなく最高の資産であり、ようやく最後に利益などの結果=ファイナンスが来るのだ。ビジネスは利益を最優先しがちであるが、この5つ資産の優先順位をぶれずに守ることが、経営の柱になっているのだそうだ。

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男性諸君、花の費用対効果を知らないなんて、もったいない!

井上さんは本業のほかに、日本で初めて生産者や流通を含めた花ビジネス全体をつなぐ団体「一般社団法人花の国日本協議会(FJC: Flowering Japan Council)」の理事長として、日本の花文化の振興に取り組み、男性から女性に花を贈る「フラワーバレンタイン」など、業界全体を盛り上げるキャンペーンで数々の成功を納めている。

タケは長いアメリカ生活で花を贈る習慣があるが、日本の男性は花を贈ることに慣れていない人が多い。

最後に、普段は生花店に足が向かない男性向けに、花を贈るコツを伝授していただいた。

「日本の男性は花束の費用対効果の高さを知らない方が多いですね。女性に花を贈るなら、誕生日やクリスマスだけではなく、何でもない日を選ぶと効果的です。1000円のランチをごちそうするより、バラを一輪贈ったほうが記憶に残ります。

もしかしたらその女性はおばあさんになっても、花をもらったことを覚えているかもしれませんよ。それからもうひとつ、男性は花屋でブーケを注文するときに、適当に見繕って、と任せてしまう方が多いですが、中の一輪は自分で気持ちを入れて選んでみると、伝わり方が違います。花のコスパは予想を超えるものだと思いますよ。一輪でもいいので、大切な女性に花を贈ってください、きっと喜んでいただけますから」

あふれる花と緑に囲まれたオフィスで植物のパワーに癒された取材だった。井上さんが一番好きな花は香りの良いバラだという。日本は南北に長く、花の生産者は全国に数多く、同じバラでも、さくら前線と同じように旬が南北や標高などで移動するそうだ。花を扱っていると、つくづく日本の豊かさを感じるという。さりげなく飾られた一輪の花が、いつになく心にしみるタケであった。

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