中国の経済成長は予想より堅調

2017.10.25

経営・マネジメント

中国の経済成長は予想より堅調

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中国経済の現状を考察してみましょう。 最近では中国経済が堅調で推移しているのでは、とのデータが数多く出ています。そして中国の景気後退論が影を潜めています。 そこで経済全体が、どのようになっているのか検証して見たくなりました。ファンダメンタルズ分析、金利分析、不動産市況などの分野です。

中国第2四半期GDP(国内総生産)6.9%前年比と、予想より良い数字と言えます。
西欧先進国は、日本と比べれば次元の違う高成長を続けていると言えます。
下記グラフ(出所:ウォール・ストリート・ジャーナル紙)は、中国の過去10年間のGDPの推移を示しています。
2010年以前はリーマンショックの影響があり一時的に経済が落ち込む年もありましたが、概ね10%を大きく上回る経済成長を遂げ、先進国に追いつく勢いで、この時期に日本を追い越しました。
2010年以降に入ると、10%を割り込み、8.0~7.0%の間で推移する年が多くなりました。そして直近では6.9%です。中国政府は今年6.5%前後に安定させる政策をとってきました。今年はそれを上回る経済成長率であり、習近平主席以下指導部はホッと胸をなでおろしているのではないかと思います。それ程昨年末には危機感があったと言えます。
チャートを見ると2016年に底を打ち、持ち直すカーブを描いています。今後は一人あたりのGDPを伸ばす方策を今後とるのではないかと思います。

ファンダメンタルズ分析

経済が安定期に入り、巡航速度の経済成長が続くのではと思います。中国政府は伝統的に経済を支えるために、公共事業に注力する傾向があります。今回もインフラ投資に多くを投じています。中国は内陸部を中心に、まだまだ道路や鉄道のインフラを整備する必要があります。今年前半には21%増となっています。
そしてインフラ予算は9割が執行済み。前年同期の7割弱と比較すると、その割合は高いと言えます。これは今年秋の共産党大会を前に、地方指導者が実績を前倒ししたのではとも解釈されています。この結果、前期の財政赤字が約9200億元(約15兆円)と前年の2.5倍に増えており、これは過去最大の値です。負の面もあるようで注意したいですね。
インフラ投資が増えているということで、建築用鋼材が増えています。このため6月粗鋼生産高が前年同期比5.7%増の7,323万トンとなっています。そして、中国6月鉱工業生産7.6%前年比と高い数字を維持しています。この辺りが、GDPの数字を押し上げています。
中国の粗鋼生産は過剰生産が続いており、インフラ投資を増やすことで、その需要を満たしていると言えます。一帯一路の中国政策で、欧州との経済を強めている。国内の需要を満たし、またアジアインフラ投資銀行(AIIB)を通して、海外でのアジアから欧州の間の地域の需要を喚起し、実行する中国政府の意向のようです。
話は少し逸れますが、中国のインフラ投資が旺盛と言うことで、鉄鉱石輸出が主力輸出品となっている豪経済が潤っています。このことから中央銀行であるRBA(豪準備銀行)の利上げが今後予想されます。そして豪ドルを押し上げる結果となっています。

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