今さら聞けない「投資信託ってなに?」

2017.09.29

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今さら聞けない「投資信託ってなに?」

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南青山リーダーズ株式会社

“マイナス金利”のいま、すぐに使う予定のないお金(これを“資産”とか“財産”などともいいますね)を少しでも増やそうと、有利な投資先はないかと血眼になっている人は少なくありません。 ひところ「アベノミクス」で株価が急上昇し、ひと儲けした人が続出したといわれています。「ならば自分も」となるところかもしれませんが、株を買うといってもどこの会社がいいのかよくわからないし、大きく変動する株価にちょっとリスクを感じてしまう……という人も多くいることでしょう。 そんな人が銀行や証券会社に行くと、「投資信託はいかがですか?」と勧められるかもしれません。投資信託(投信)は、すっかりメジャーになった投資商品です。 国は“貯蓄から投資へ”といって「NISA(小額投資非課税制度)」もスタートさせていますが、投信は一般人がすぐに始められる投資の中心的な商品にも位置付けられています。

プロのファンドマネージャーが運用

では、投信とはどんな商品なのでしょうか。
投信は「ファンド」とも呼ばれます。ファンド(fund)には“基金”という意味があります。投信は、投資家が出したお金を集めて基金をつくり、その運用を託されたプロの専門家(ファンドマネージャーと呼ばれます)が一定の基準で選んだ株式や債券、不動産などに投資・運用する、という仕組み。運用の結果上がった利益は、それぞれの投資金額に応じて投資家に分配されます。

この投資先が実にさまざまなのが、投信の大きな特色といえます。
投信は、大きく「国内債券型」「国内株式型」「グローバル債券型」「グローバル株式型」「リート型」「バランス型」「通貨選択型」「公社債投信」などの種類に分けられます。

日本経済新聞の「オープン基準価格」という面には、ざっと2700種類くらいの投信のその日の基準価額(総資産総額÷総口数)が記載されています。投資信託協会によると、2016年5月現在で1万本以上の投信がつくられています。純資産総額は91兆2000億円弱にのぼります。

いろいろな種類がある投資信託

投信には、それぞれ名前がついています。
例えば「国内株式型」には「バリュー・フォーカス・ジャパン」とか「リアルグロース・オープン」とか「日本企業価値向上ファンド」など。
それぞれ、ファンドマネージャーが独自の分析手法で「これから伸びる企業」とか「知られざる優良企業」などを見つけ、「そういう将来性の豊かな日本企業に投資しますよ~」と宣言して、出資者(投資家)を集めるわけです。

中には、「サービス関連株ファンド 愛称:もてなしの心」なんていう投信もあります。
これは、世界に冠たる“おもてなし”を誇る日本のサービス業界の株式に投資するという投信。東京オリンピックが開催されることを機に、日本に訪れる外国人旅行者の増加が見込まれます。その多くは、オリンピック開催を勝ち取ったプレゼンでひときわ有名となった、日本の“お・も・て・な・し~”を体験してみたいと、旅館やホテルに殺到することでしょう。するとどこも大繁盛。きっと業績は上昇し株価も上昇しますよ~、という趣旨で(おそらく)投資家を募っているわけです。

こうした投信のテーマには、例えば環境にやさしい企業とか、成長著しいIT業界の企業とか、iPS細胞で脚光を浴びるライフサイエンスのハイテク企業を集めたものなど、実にさまざま。
投資家は、単に資金運用という目的だけでなく、自分の興味関心のある領域や国などに関係する企業を集めた投信を買うことで、それらを“応援する”というスタンスも加えることができるといえますね。

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