経営戦略構文100選(仮)/構文10:関連多角化/非関連多角化

画像: ぱくたそ

2016.10.28

経営・マネジメント

経営戦略構文100選(仮)/構文10:関連多角化/非関連多角化

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。

要は、内部の強みを活かすか、外部の機会を活かすかの多角化の考え方があります。当然、両方を考慮するのが当たり前ではあるわけですけどね・・・。

ただ、最近では、どちらかと言えば、ケイパビリティのないものはできないことがわかっています。顧客基盤がない事業は厳しい、顧客へのインサイトが出ない事業は厳しい、同じような機能提供で済むような事業でないと厳しい、といったことは分かっています。

これと似ているようで違うのが、コア事業を中心とした多角化という考え方ですね。

自社の収益基盤となっているコアな事業をまず設定して、そのケイパビリティを活かすことを優位に考えて、展開するという考え方です。

当然、自社のコアな事業であるということは、ある程度の収益性があったということです。それが危機にさらされる恐れがあるなら、多角化という手段がある。どうやってか?と言えば、コア事業の周辺領域に移動していくプロフィットプールを追って、という考え方です。

現在は、この3つ目が主流というか、確実性が高いでしょうね。

シンプルに言えば、今、儲かっているものの周辺に少しずつプロフィットが出る場所が移動していく。その移動に対する対応という意味合いで多角化を考えていくということ、と捉えられるでしょう。

そうすると、自然に関連した多角化になっていきます。

当然、ケイパビリティ優位で多角化すれば関連多角化になるわけですが、それだと何が自社のコアか?がよくわからなくなって、意思決定のコスト、複雑性が上がってきて、結局マネジメントできなくなります。

外部環境の機会優位で多角化すると、非関連多角化になり、経営資源が分散され、結局は競争に負けることが多いでしょうね。収益性は低いままでしょう。

コア事業を設定した上での多角化は関連多角化になり、意思決定のコストも低く抑えられて、本社部門としてみれば、管理がシンプルで、「戦略的」にマネジメントできると思います。ただ、現場からは「うるさいなあ」と思われるかもしれませんけどね・・・。

いわゆる素人的な発想だと、内部を活かすか、外部を活かすか?みたいな話か、その折衷に行きやすいと思います。コア設定という考え方にはなかなか辿り着きません。

かつ、「強み」を中心として、というと、どうしても議論が抽象的な方向に行きがちです・・・。コア設定はけっこう難しいんですよね・・・。失業者にはできませんね・・・。

ちょっと長くなってきたので、今日はこれぐらいにします。仕事が忙しいですが、だいぶ調子がよくなってきて、頭が回るんです。しばらく調子が悪くて、プロジェクトもしんどかったのですが、ちょっとキレキレになってきた気がしています。慢心しないように、常に全力で頑張っていこうと思っています。

このサイトでは全力で嫌われに行きます。そして、失笑を買いに行きます。愛をもって眺めて頂けますと幸いです。

それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。




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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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