経営戦略構文100選(仮)/構文7:完全競争市場とファイブフォースモデル

2016.08.16

経営・マネジメント

経営戦略構文100選(仮)/構文7:完全競争市場とファイブフォースモデル

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。

また、戦略変数についてみてみましょう。

例えばね、お客さんが求めていることを実現するのがなかなか難しいとしましょう。自社はお客さんが求めていることをそれなりにできているとしましょう。他社はそれほど真似できないとしましょうよ。

そうすると、「お客さんが求めていることの実現に向かうともっと儲かる」、になりそうですよね。

このケースで、実は他業界の商品が、お客さんが求めていることをもっと実現できるとしましょうよ。「代替品の脅威への対応がうまくできればもっと儲かる」、になりそうですよね。

これはつまり、戦略に関して考慮しないといけない要素、戦略変数を示唆していると言えるわけですね。

自分が所属する業界が完全競争から離れているところがあり、完全競争に近いところがある。完全競争から離れているところが戦略変数としてクリティカルになってくるわけです。完全競争に近いポイントでは、独占の生じる理由としての規模の経済ぐらいしか問題にならない。

こういう視点で、ファイブフォースモデルの分析をやると、それなりに意味があります。単に、フレームワークの記述があって、その5つの要素を平板に埋めている「分析」と称する作業は無駄ですよね・・・。

というようなことを、私はずっと言い続けているのですが、なかなか聞いてもらえないですね。性格が悪いからでしょうか。普段の行いが悪いからでしょうか。まあ、仕方ないでしょう。

体脂肪率が8%なので、きっと女子ウケはよくなるはずです。はっはっは。

それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。


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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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