GEとトヨタの共通点とは?

2008.01.26

経営・マネジメント

GEとトヨタの共通点とは?

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

トヨタとGEの共通点とは何か? 両方の会社をよく知る筆者が語ります。

先日、日経ビジネスでGEとトヨタ自動車の特集をやっていました。
共に巨大企業でありながら、成長し続けている偉大な企業です。

記事では「両社の共通点を見出す」という論調でしたが、
正直あまりピンと来なく、私的には「両社の共通点」というよりも、
「相違点」の方が多いように感じました。
なぜなら、実は私はトヨタ系自動車メーカー、
GEの日本の金融会社の両方に勤務したことがあり、
そういう意味では現在とその当時という時間の差はあれ、
両社のカルチャーや会社の仕組みは理解しているつもりです。

例えば

「トヨタは社員個々人で会社を動かしている」
      vs
「GEは仕組みで動かしている」
 
「GEはトップダウンのようで実は結構ボトムアップも可能」
      vs
「トヨタは意外とトップダウン」
 
「トヨタは意外と外部のノウハウ、手法の吸収に貪欲」
      vs
「GEは自社の手法が命」

「GEはエリート意識が結構高い」
      vs
「トヨタは野武士系」

等々。

これはあくまでも私が在籍していた当時の印象によるものなので、
当然ながら変革を続けている偉大な企業2社ですから、
既に変わっているかもしれません。

特にトヨタ自動車は90年代前半からグローバル化を推進しており、
2000年以降の世界シェアや売上げ伸長、収益の拡大はもの凄いもので、
これだけの成長を果たすためには大きな改革があったに違いないと思います。

ただ、両社で「これだけは同じ」という共通する点も容易に思い当たります。

それは「当たり前のことを当たり前にやる」会社だということです。

GEは(確か)年間に3回予算策定とレビュー、見直しを行います。
そして今でも記憶に鮮明に残っているのが「ストレッチ」(高い目標設定)です。

でも高い目標設定をするだけでなく、
それを達成することを「コミットメント」としています。

要するに「やらなければならないことをやる」文化であり、
会社の仕組みを持っています。

トヨタ自動車の場合も結果に対するこだわりは当然ありますが、
私が一番印象に残っている言葉は「後工程はお客様」です。
これは、工場の現場だけではなく、購買などの間接部門にも浸透しています。

つまり、経過やプロセスを重視し
「きめられたルールやプロセスを守る」ことを重視しています。

「当たり前のことを当たり前にやる」ことって結構難しいですよね。

でも両社のエクセレントカンパニーたる所以は
意外にこういう基本的な事なのかもしれません。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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