現場力を鍛える

2016.02.10

経営・マネジメント

現場力を鍛える

野町 直弘
調達購買コンサルタント

ある刑事ドラマで「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」という名言がありました。この言葉ではないですが物事の多くは現場を見ることで解決したり、理解が深まることが多いです。 調達購買にとっての現場とはサプライヤの工場であり、本社であり、サプライヤそのものだったりします。それを知ることはとても重要なことです。

私にはその議論がとても空虚な議論に聞こえてなりませんでした。そこであるグループで質問しました。「私の手元にあるスマホだけど、このコストは幾ら位か分かりますか。
もしくはこのスマホのコストを知るためにはどうすればよいですか。」それに対して誰も答えることができません。
スマホのコストはティアダウン分析で原価情報が公開されています。こういう情報を知っていることも重要です。しかし、コスト推計するためにはモノがどのように作られているかを知ることが一番重要なことではないでしょうか。

私はテレビで「何を作っているのでしょうか?」的な番組を見るのが好きです。最近ではこのようにテレビやネットでモノを作る現場の画像などを見る機会が増えています。
このような現場を見る機会を増やせば増やすほど、今まで買ったことがないモノでも作り方が想像できれば材料や工程を想定し、そしてコストを推計する力が身についてくるのです。

そう現場を知ることで、コスト感覚というものは次第に身についていくもの。私はこういう力を『現場力』と言っています。現場力を身に付けるためには現場を見る機会を増やすことが必要です。今は現場を見なくても動画やネットなど様々な方法で現場を見る疑似体験ができます。こういう機会を増やせばよいのです。コスト感覚はエクセルシートを操作するだけでは身に付かないのです。

「現場に行きなさい。」「五感で感じなさい。」と言うと「忙しくて時間が取れません。」
「業務が溜まってしまうので無理です。」という言葉が必ず戻ってきます。

でも考えてください。サプライヤの工場など、現場を見ることはどんな人にもできることではありません。それができて尚且つ歓迎されるのは調達・購買部門の人達の特権です。そう考えてみてください。

そう考えれば、その特権や機会を活かさない手はないと思うのではないでしょうか。

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野町 直弘 / 調達購買コンサルタント

パーチェシングマネジャーによる市況、景況感のレポートを発行いたしました。当レポートは、各業界・企業の調達購買マネジャー(PM)による市況動向や予測、景気動向などについて討議し、それを発信していくものです。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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