iPhoneの広告ブロックはメディアを殺せるのか?

2016.02.29

営業・マーケティング

iPhoneの広告ブロックはメディアを殺せるのか?

動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部
Crevo株式会社

iOS9からiPhone/iPadに導入されたコンテンツブロッカー。一般的には「広告ブロック」と呼ばれており、登場時は「(適切な広告収入が得られず)このままではメディアが死んでしまう」との話も出るほどでした。 リリースから約4ヶ月経ったいま、コンテンツブロッカーはメディアを殺すほどの影響を及ぼせたでしょうか?コンテンツブロッカーの役割を振り返りながら、解説していきたいと思います。

同様にFacebookも"Instant Articles"を使ってアプリ内でコンテンツを配信し、その広告収入を分配する手法を取っています。

コンテンツブロッカーによって減った1.3%は、これら別の収入源によっても補われることでしょう。

広告業界も「より良い広告」を目指す?

とは言え、新たな収入源があるからと現状に甘んじていては広告業界に未来はありません。コンテンツブロッカーが広告ブロックとして話題になったのは、それだけ広告が嫌われているからです。

そしてユーザーに嫌われない広告への挑戦は、すでに始まっています。たとえば日本でも今冬から創刊予定の『BuzzFeed Japan』の本家である『BuzzFeed』は、ネイティブ広告で2014年に1億ドル(約123億円)以上の広告売上をあげています(※7)。

ほかにもTwitterやFacebook、Instagramがインフィード広告を始めており、各メディアが旧来のバナー広告に頼らない新しい広告売上を
作ろうと努力しています。

それがどんなかたちに落ち着くのかは分かりませんが、コンテンツブロッカーが登場したことでユーザーはより良いかたちのモバイル体験ができるようになります。メディアには広告ブロックを拒否するのではなく、その流れに合わせるかたちで進化していくことを求めたいものです。
(文=篠原 修司)

参考記事

※1:Google アナリティクス オプトアウト アドオン
※2:BILD.de
※3:「広告ブロックツールユーザーはお断り」 独ニュースサイトが強気の取り組み、結果は「上々」 – ITmedia ニュース
※4:UBS says ad revenue impact of iOS 9 ad blocking will only be $1 billion – Business Insider
※5:2014年のスマートフォン広告の市場規模は?~2014年通期(1-12月)~ ※D2C・CCI独自推計 | D2Cスマイル
※6:AppStore/GooglePlay上位ランクに必要なDL数データも公開 -リワード広告以外で!効果的なアプリプロモーション手法! | アプリマーケティング研究所
※7:日本上陸が発表された「バズフィード」ってどんなメディア? 特徴や強みをスライド100枚で知る – メディアの輪郭

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