バイヤーに万歳を!

2008.01.07

経営・マネジメント

バイヤーに万歳を!

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

バイヤー業務には万歳がない、とよく言われますが、果たしてそうなのでしょうか?

2008年、年頭の投稿です。

明けましておめでとうございます。

昨年は購買・調達業界にとって記念すべき年でした。

坂口孝則さんの
「調達力・購買力の基礎を身につける本」「調達・購買実践塾」、
アクセンチュアの「強い調達」、弊社鬼沢の「購買管理」初め
多くの購買・調達関連書籍が発売されました。

今まででは考えられないことです。
書籍という世界を通して、購買・調達の世界に脚光があたったのです。

ただ、私自身は多少違和感を感じています。
出版された書籍の多くはテクニカルな理論書です。
しかし、バイヤー業務は理論だけでは成り立ちません。
これは多くのバイヤーに共通する理解でしょうし、
多くのプロフェッショナルバイヤーは「小さな物語」をそれぞれ持っています。
これらの物語を共有することは、
理論を覚えることよりも(理論を否定している訳ではないですよ)
重要なことではないでしょうか?

前にもメルマガで書かせていただきましたが、
「バイヤー業務には万歳がない」とよく言われます。
その理由の一つはバイヤー業務は上手くいって当たり前であり、
非常に地道な業務だからと思われます。

よくコスト削減目標の設定で
「企業全体の支出は1000億だからその10%で100億円がコスト削減目標」
という話があります。
実際にバイヤー業務をやられた経験のある方はご存知だと思いますが、
バイヤーは100億円のコスト削減を1百万円ずつ積み上げて行くものです。
つまり、小さな努力の積み上げでのみ、結果が出せます。
バイヤー業務=地道な業務、であり
「万歳がない」ことにつながりやすいのでしょう。

何かをチャレンジするバイヤーにはトラブルが多く降りかかってきます。
サプライヤの経営危機、納品トラブル、品質トラブル、
サプライヤ選定のミス等々、トラブルに対して、それぞれのバイヤーが
多くの努力をしてそれを乗り越えてきているものです。

結果はともかく、バイヤーは多かれ少なかれこういう経験を持っており、
その一つ一つがそのバイヤーが持つ「小さな物語」だと思います。
またそれを克服することでバイヤーは「万歳」を感じることができます。

しかし、「チャレンジしないバイヤーには物語は生まれません。」

成功するか、失敗するかはともかく、果敢にチャレンジしていく。
私はそういうバイヤーを支援します。

そして支援することで、多くのバイヤーに「小さな物語」と
それを克服することで感じる「万歳」を、感じさせてあげたいと思います。

私の今年の抱負です。

「バイヤーに小さな物語を!」
「バイヤーに万歳を!」

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

フォロー フォローして野町 直弘の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。