集団慣性という日本的気質が自社の差別化を邪魔している

2013.05.08

経営・マネジメント

集団慣性という日本的気質が自社の差別化を邪魔している

今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長

他の人がやっていることであれば、と安心して行動することや、あるいはその行動が皆がやっているためになかなか変えられないような現象を「集団慣性」と呼ぶ。この集団慣性が日本の特徴のように言われている。高度成長期のような皆が同じことをやっていても多くの人がうまくいった時代は、むしろその特徴がいい面もあったのかもしれないが、ここにきてこの特徴が変革を遅らせている要因になっている。

【あるエスニックジョーク】

エスニックジョークというのは、ある民族の民族性、もしくはある国の国民性を端的にあらわすような話によって笑いを誘うジョークのことを言う。このエスニックジョークは有名だから、一度くらいは聞いたことがあるかもしれない。少しずつ違う色々なパターンで言われてはいるようであるが。

様々な民族の人が乗った豪華客船が沈没しそうになる。
それぞれの乗客を海に飛び込ませるには、どのように声をかければいいか?

・ロシア人には、海の方をさして「あっちにウォッカが流れていきましたよ」と伝える。

・イタリア人には、「海で美女が泳いでます」と伝える。

・フランス人には、「決して海には飛び込まないで下さい」と伝える。

・イギリス人には、「こういうときにこそ紳士は海に飛び込むものです」と伝える。

・ドイツ人には、「飛び込む規則になっています」と伝える。

・アメリカ人には、「今飛び込めばヒーローになれますよ」と伝える。

・中国人には、「おいしい食材が泳いでますよ」と伝える。

・日本人には、「みなさん飛び込んでますよ」と伝える。

この後に次のように付け加えるパターンもあるという。

・韓国人には、「日本人はもう飛び込んでますよ」と伝える。

【集団慣性】

こうした、他の人がやっていることであれば、と安心して行動することや、あるいはその行動が皆がやっているためになかなか変えられないような現象を「集団慣性」と呼ぶ。

上のジョークにあるように、この集団慣性が日本の特徴のように言われている。

高度成長期のような皆が同じことをやっていても多くの人がうまくいった時代は、むしろその特徴がいい面もあったのかもしれないが、ここにきてこの特徴が変革を遅らせている要因になっている。

ある企業様から、管理職研修のオファーをいただいて、ご相談に伺った。
何社かコンペのご様子で、結果としては他社に決定と相成った。
商談の席上、先方の人事部長さんに対して、ついつい言いたいことを言ってしまった。

人事部長「どこの会社でもやっているような普通のプログラムをやってほしい」

今野「はあ。どうしてどこでもやっている普通のプログラムをご希望なんです?」

人事部長「研修の実績があまりないんで、受講者(管理職)がついていけないと思うんで。管理職とはこういうものだ、というありがちな内容でいいんだ」

今野「お言葉ですが、どの業界でも他社と差別化することに苦労している経営環境の中で、わざわざどこでもやっているような研修をされるとは・・・。人の育て方からして差別化していきましょうよ」

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今野 誠一

株式会社マングローブ 代表取締役社長

組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。

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