“マネージメント”と“コントロール”は、同じ「管理」なのか?

2013.04.01

組織・人材

“マネージメント”と“コントロール”は、同じ「管理」なのか?

鬼本 昌樹
戦略人財コンサルタント 代表

マネージメントもコントロールも管理と訳されていますが、その内容には大きな違いがあります。 さて、どのような大きな違いがあるのか見てみます。

計画通りに実行できなければ、業績も仕事も達成することはできません。 しかし、実行は、計画通りにいかないことが多々あります。 目標に向かっていくとき、やる気がでなかったり、想定外の困難さが発覚したり、状況の変化に影響されることがあります。
計画からずれないようにするためにコントロール(調整)が必要になります。 計画通りに実施できるようにコントロールが必要となります。 

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■評価

実行したら、必ず評価をしなければ、やりっぱなしになってしまいます。 計画は適切であったか、行動は計画通りに行けたのかなどの達成度や完成度を測ります。「良かった点は何か」「何が計画通りにいかなかったのか」「原因は何か」を、計画と実行を検証します。

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■改善

評価した結果、より大きな成果を出すためには、どのような工夫や改善が必要かを検討します。たとえ、うまく行ったとしても油断禁物です。次回もよりうまく行くための仕組みや思考を検討します。 

改善をするときの手順は、成果が出なかったことに対する改善よりは、チームとしてシナジー効果を出せたのか。 チームワークは上手く機能したのか。そして、お互いに信頼し合って仕事ができたのか。を、先に話し合います。
ここに改善点がなければ、次は、実行時のやる気や志、思考について、改善はないかを検討します。困難な時でも、前向きな姿勢で徹底してできたかと改善点として検討します。
そして、最後に結果についての改善を検討します。

もう一度、マネージメントとコントロールの違いは、マネージメントはPDCAを管理し、コントロールはDが基準やルール、目標からはみ出さないように管理することを意味します。
コントロールは、マネージメントの領域に含まれるのです。

さた、あなたはPDCAをまわす管理者でしょうか、それとも、DDDDの管理者でしょうか。

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鬼本 昌樹

戦略人財コンサルタント 代表

人事の役割は、グローバルでは2005年あたりから大きなパラダイムシフトが始まりました。それは、社員の自己実現を達成させる仕組み、制度、支援を人事が行うことです。社員が安心して会社で最大のパフォーマンスを発揮し、それが経営目標の達成、さらには事業発展に貢献できる仕組みを人事が担当する時代になったのです。 人事機能を運用管理するだけの役割は、グローバルの優良企業にはもはや1社もありません。 このような人事の役割の変化と事業の発展は等しく関係しています。日本企業の真のグローバル化、世界で戦う人材のマネジメントを行う人事部門の再構築の支援をさせて戴いております。

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