すごい購買

2011.12.14

経営・マネジメント

すごい購買

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

先日何かのテレビで見たのですが、九州(本社宮崎)にあるハンズマンというDIYはユニークな経営方針や経営スタイルを持っています。 当社は正に商品の調達力で差別化をしている企業です。

先日何かのテレビで見たのですが、九州(本社宮崎)にあるハンズマンというDIYはユニークな経営方針や経営スタイルを持っています。
当社は正に商品の調達力で差別化をしている企業です。

彼らのWebサイトを読むとその特徴がよくわかります。
「私たちの企業理念は「お客様第一主義に徹すること」にあります。
住まいと暮らしに関して、お客様の要望を全て満たすことが真のサービスであり、ここに経営資源の全てを投入します。」
すばらしいのは「お客様の要望を全て」という”全て”という言葉です。
ハンズマンはこの”全て”にこだわり、
 「ハンズマンに行けば必ずある」
 「ハンズマンに行けば新しい発見がある」
 「ハンズマンに行けば製品の部品がある」
 「ハンズマンに行けば必要なだけ買える」
というキーワードで経営をしています。

「ハンズマンに行けば必ずある」については「私たちは、住まいと暮らしに関する商品はニーズのある限り品揃え、もしくはお取り寄せするという方針のもと「ありません。」を言わない接客に徹しております。(中略)そのような取組み方が「ハンズマンに行けば必ずある」というお客様からの信頼を生み、高集客、高収益につながっています。」と述べています。

またよりユニークなのは「ハンズマンに行けば必要なだけ買える」ということです。「1個しか欲しくないのに5個入りのパッケージ商品しか品揃えされていない、また100個欲しいのに単品売りしか品揃えされていない、ということはよくあることです。しかしハンズマンなら1個から買えるし、5個、100個と多く買えば買うほどお買い得価格が設定されています。ネジなら1本から、電気コードは10cm単位、園芸用土は1リットル単位で販売。
「買う数や量を決めるのはお客様である。」という方針を販売方法に徹底させており、こうした商品アイテムはお客様からの要望をもとに、年々増えています。」という内容です。
私が見たテレビ番組では、ハンズマンではストロー1本から購入できる、また手袋や靴も片方だけ買うことができる、ということをやっていました。
考えてみたらお客様のニーズは破れたり、壊れたりした片方だけ欲しいということもあり得る話です。

このような経営スタイルでハンズマンは業績を年々伸ばしており、この不景気な時代でも19年6月期から23年6月期まで毎期増収しています。
また、このような経営スタイルなので相対的に高コストがかかると思われますが、23年6月期の経常利益率は4.4%(同期のイトーヨーカドーの経常利益率は0.4%)と非常に高い収益を実現しています。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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