変貌する銀座・有楽町の姿を俯瞰する

2011.09.28

営業・マーケティング

変貌する銀座・有楽町の姿を俯瞰する

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 街は生き物のように進化し変貌し続ける。そして、そこに集う人々も様変わりしていく。今回は銀座・有楽町エリアの表情を覗いてみよう。

 高級ブランドとデパートが建ち並び、人々の夢とあこがれを集める大人の街、銀座・・・という認識はもう古い。その街並みと客層はすっかり変わっている。また、上記のように表現されるとき、近隣の有楽町は銀座とひとくくりに語られることが多いが、そこもまた大きな変化の時を迎えようとしている。

 銀座・有楽町エリアの地理感をざっくり押さえよう。両エリアを縦に貫くのは晴海通りで、中心点は4丁目交差点。晴海通りを中心に4、5丁目で分ける。皇居を背にして左手に1~4丁目、右手に5~8丁目。晴海通りと直行するのが通称銀座通りと呼ばれる中央通り。休日の歩行者天国でも有名な銀座の中心街である。中央通り平行しているのが有楽町に外堀通り、晴海方面が昭和通りだ。

 その中心街たる中央通りの新橋方面・5丁目側には百貨店の松坂屋が店を構えているが、実はそのエリアの特徴は従来の大人・高級という風情ではない。言い換えてみれば、外国人・ファストだ。ファストは、「ファストファッション」のこと。ユニクロ、H&M、ZARA、フォーエバー21が軒を揃える。フォーエバー21は2013年から始まる建て替えまでの期間限定契約とはいえ、松坂屋にテナントとして入居している。客層で目立つのは外国人。欧米人もいるが、中国人が圧倒的に多い。フォーエバー21同様、松坂屋に入居している中国資本となった家電量販店・ラオックスも集客に一役買っている。晴海通りの反対、京橋方面の4丁目側にはアップルストアなど目新しい店もあるが、三越と松坂屋が構えているため、旧来からの百貨店ゾーンといえるだろう。特に三越は2010年秋に売り場面積を1.8倍に増床した。三越、松坂屋の買い物袋を下げた人が目立つ。

 その百貨店ゾーンはさらにこの秋、活性化のために新たな展開を行う。松屋と三越の共同販促だ。長年のライバル関係にありつつも松屋は伊勢丹と提携しており、三越と伊勢丹の経営統合によって微妙な関係となっていたが、両社活性化と地域の盛り上げのため呉越同舟が実現したのだ。「ギンザファッションウィーク」と題して10月19日~25日の間、松屋と三越のロゴのが仲良く並んだ共通の紙袋を使用し、婦人服売り場での共同のショーなどを開催。2万円以上の買い上げ客にトートバックをプレゼントするなどの施策を展開する。

 銀座エリアにアクセスするには、地下東京メトロ鉄銀座線、丸ノ内線銀座駅か有楽町線の銀座1丁目駅、都営浅草線東銀座駅を利用するか、JR有楽町駅から歩くかが一般的だ。有楽町駅からのアクセスは有楽町駅を降りて「マリオン」を通り抜け、晴海通りに出て晴海方面に下っていくのが一般的だった。マリオンにいくつも入っている映画館に立ち寄る人も多い。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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