企業のビジョンとミッションステートメントの見直しを(2)

2011.09.16

経営・マネジメント

企業のビジョンとミッションステートメントの見直しを(2)

近藤 紘
Clehk Centro Liderazgo y Estrategia SC 社団法人クレックリーダーシップ・戦略センター 社長

組織を活性化するための基盤として具体的なビジョンとミッションを作ろう

企業のビジョンとミッションステートメントの見直しを(2)

前回は問題意識持っていただこうとくだらないことも含めてだらだら書きましたが、今回はビジョンとミッションについて話します。
ビジョンというと本来の映像や幻想という意味から広く理想とか、将来構想とか、あるべき姿など広い意味の言葉になっています。しかし企業ビジョンとか国家ビジョンとかのなれば明らかに将来構想、理想、あるべき姿という意味に限定していいと思います。企業ビジョンについてはさまざまな定義がコンサルタントの皆様などから出されています。いずれも明確に示されているのですが、いざ企業のビジョンが作成されると抽象的で、哲学、理念、ミッションなどと混同されている場合が多いようです。そこで作成上、見直し上、より明確にするために私なりのやり方を説明してみます。若干常識的な意義と異なるかもしれませんがコンセプト作りにはいいのではないかと思います。
まずビジョンですが、ビジョンとミッションをパックとして考えることを前提にします。
ビジョンではまったく自社のことでなく、自社を取り巻く環境、属する産業、活動部門、社会との関係、あるいは社会の展望、理想ということのみを考えてみてください。
今世界はどのように動いているのか、今後世界ははどのように動こうとしているのか、世界の政治覇権、経済覇権、文化覇権はどうなるのか、環境問題、資源問題、人口問題、少子化問題、食料不足、資源不足(あるならば)問題、世界の通貨、金融機関、インターネットによる電子決済、メーカーであれば原料資材の変動や技術革新はどのような方向で動くのか、サービス業であれば流通からサービスの質はどのような変化をしようとしているのか。
企業の経営者、経営陣が、諸々の情報を収集したりしながら、自社の見方を打ち立てるもので先見性を見せながら将来構想を描き、それを自社との関係で客観的な形でまとめてみると、ビジョンというものがかなり明確になると思います。
いろいろな面から箇条書きにしてみてください。短い抽象的なまとめ方を避けて、具体的にイメージできるような形に描いてみてください。
当社は世界は今後このように変化していくと考えます。
あるいは、当社は今後社会は、我々の地球村は、住宅は、車は、食物は、銀行サービスは、。。。。。このようにあるべきと考えます。
という自社の考え方見方を一連の言葉でまとめたものを私はビジョンと考えています。

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近藤 紘

Clehk Centro Liderazgo y Estrategia SC 社団法人クレックリーダーシップ・戦略センター 社長

メキシコ在住。中小企業コンサルタント、コーチング、リーダー養成などに従事、近くリーダー養成機関並びにリーダーシップ運動普及機関として、世界リーダーズクラブを立ち上げ、日本でも広げる計画。日本民族が、日本経済が真の力を取り戻すためには真のリーダーと日本人の平均人間力、リーダーシップ力を高めることが唯一の道であると確信しています。

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