ETC不正突破とノブレス・オブリージュ

2007.10.23

ライフ・ソーシャル

ETC不正突破とノブレス・オブリージュ

寺西 隆行
(株)Z会 教室事業部特命職

ETC不正通行者、06年度は96万件… 尋常じゃない数字です。 今の大人たちだけで、ましてや自分だけで、社会は形成できません。 子ども達が今度は、自分達と相互協力しながら社会を形成していきます。 大人社会、伝えるべき事実、再点検しませんか?

ノブレス・オブリージュ。


僕が大切にしている言葉の一つです。

これはフランス語で、noblesse obligeと書きます。
英語ならnoble obligationということになるのでしょうか。
本サイトを御覧になっている、意識の高い方はご存知かと思いますが…
元々は「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」ということわざで、転じて、身分相応に立派な振る舞いや、社会的責任・義務を果たさなければいけないことを伝えている言葉ですね。

元々Z会の数学の教材作成担当でしたから、条件反射的に高校数学の「命題と論証」で“~ならば~である”的に書きたくなってしまうのですが、この意味をそのまま“~ならば、~である”と書けば

「貴い身分・それなりの地位を占める者であるならば、社会的責任・義務を果たすべきである」

ということになりますね。

「命題と論証」では、「対偶」という言葉を学びます。
高校で数学をある程度学んだ方ならお分かりだと思いますが、

「pならばq」の対偶は「qでないならばpである」

ですね。そして、これらの真偽は一致する、と。

そこで

「貴い身分・それなりの地位を占める者であるならば、社会的責任・義務を果たすべきである」

の対偶をとってみると…

「社会的責任・義務を果たしていないようであれば、貴い身分・それなりの地位を占める者であってはいけない」

「なんだ、アタリマエのことじゃん」と思った方がほとんどでしょうが、何でこんな記事を書いているか、と言いますと…

料金所のETC不正通行、2006年度は96万件
※日刊スポーツさんのサイトにリンクします。

の記事に目が留まったからです。

これに関して、伝えたいことが3つばかりあります。

1.責任も義務も果たせないようであれば、大人じゃない(=多くの権利を主張する資格などないっ)

子どもに対して「盗みはいけませんよ」なんていえませんよね。こんな人。
そしてまた、「こんな人」がこれだけいる「大人社会」では、若い人が作る社会に向かって「盗みはいけませんよ」なんて伝えていけるはずがありません。
「こんな人」だけの問題ではなく、「こんな人」が増えると、子ども達を教育できませんから、社会全体の「権利と義務」の関係が崩壊し、自分たちまで迷惑を被ることになりません。

このようなことをする人は、(僕の個人的な考えですけど)きっと普段の立ち居振る舞いにも「悪さ」が出ていると思うんですよ。
「話の分かる人」と手を取り合って、このような人が居辛くなるような環境を作りたいものです。

次のページ「ノブレス・オブリージュ」。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会 教室事業部特命職

幼児から大学生・若手社会人の教育に携わる(株)Z会にて、教室部門にて様々な開発に奮闘中。前任ではWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。 ※本サイト投稿記事は個人の見解です。

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