男だってギュギュッとして欲しい?:着圧ソックスは流行るのか?

2011.04.18

営業・マーケティング

男だってギュギュッとして欲しい?:着圧ソックスは流行るのか?

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 「男は家を出れば七人の敵がいる」といわれるが、その敵の1つに「足のむくみ」を挙げたい人は少なくないだろう。靴をすり減らして歩き回る営業、同じ姿勢で長時間座っている出張。ちなみに筆者は講師を務める時の長時間立ちっぱなしが堪える。

 靴下は1足買えば終わりではなく、洗い替えのために複数の購入が必要で、さらに傷めば買い換えも必要になる。さらに、「男性用着圧機能付き靴下」においては、一度「試用」することがキモである。実は筆者は既に着圧機能付きを愛用しており、この原稿は出張中の新幹線の中で書いている。脚はすこぶる快調だ。そのように、一度使えば手放せなくなるのだが、ニーズが潜在化していると「試す」という行動になかなかつながらない。
 上記を態度変容モデル「AMTUL」を用い、イオンのように女性がDMUとして介在した場合で考えてみよう。

 A(Awareness=認識):女性からのオススメで認知する。
 M(Memory=記憶):そんなにいいのならと一応記憶しておく。
 T(Trial=試用):プレゼントされて試す。もしくは、靴下の買い換え・補充や、脚がしんどい仕事があった日などに「買ってきてくれ」と頼んで試す。
 U(Usage=日常使用):脚が疲れそうな仕事の日には欠かさず使用するようになり、買い増しをする。
 L(Loyal=忠誠):手放せなくなる。

 女性向けのストッキングは「テレビショッピングで1日1億8000万円」だというが、ターゲットを男性にした場合、大ヒットまでの道のりはまだ確立されていない。そのためには、直接ターゲットに働きかけるだけでなく、DMUを活用し、4Pを最適化し、態度変容をしっかりと設計することが必要だ。
 世の中にはまだまだ潜在したニーズはたくさんあるはずだ。それを顕在化させ、大ヒットにつなげる工夫として、このソックスの普及過程は要チェックである。

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金森 努

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コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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