「サングラス専門店」が示すビジネスの可能性

2011.02.15

営業・マーケティング

「サングラス専門店」が示すビジネスの可能性

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 眼鏡店JINS(ジンズ)を展開するジェイアイエヌが、3月からサングラス専門店「スペクトル・ジンズ」を展開するという。

 日経MJの記事は「さすがジェイアイエヌ」と、同社の企画力と商品供給能力に恐れ入るだけで終わりにしていいかといえばそうではない。記事には「普通の眼鏡店では、サングラス売り場はあっても取り扱いは1割に満たないケースが大半だ」とある。

 筆者は近視なのだが、眼鏡マニアでもある。所有している眼鏡は15本ほどにのぼる。そのうち、5本がサングラスだ。(もちろん度付き)。しかし、いわゆる「度付きサングラス」として、サングラスのレンズに度を入れたものは1本しかなく、他は全て普通の眼鏡のレンズに色を入れたものだ。
 サングラスはレンズの曲面の角度によって、度を入れると焦点がゆがんで使用に耐えなくなるデザインのものが少なくない。それに対して、普通の眼鏡であれば間違いがない。普通の眼鏡とはいっても昨今は多様なデザインが存在するため、サングラスにしてもカッコイイものが多いのだ。なぜ、眼鏡店はそうした訴求をしないのか。

 いわゆる「普通の眼鏡店」はJINZをはじめとした新興の眼鏡店の勢いに追われて青息吐息である。そしてまた、ジェイアイエヌは、「眼鏡をかけない20~30代の若者の需要を掘り起こす」として、新たな市場を開拓しようとしている。しかし、そのターゲットに「目をUVから保護」したり、サングラスのファッショナブルさを訴求したりすることは、既存の眼鏡でもできるのだ。

 眼鏡店だけの話ではない。自らはビジネスの中で、「ダメです。誰一人として靴など必要としていません!」と言っていないか、誰もが改めて可能性を探り直すことをしてみたいものだ。

※今回の使用フレームワーク:4P→ポジショニング→ターゲティング

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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