2011.02.03

ゆるキャラとはいえ31体はゆるすぎる

中ノ森清訓
株式会社　戦略調達代表取締役社長

大阪府高槻市で、イメージ向上にと各課がバラバラに作った「ゆるキャラ」が、31体にも上っていることが分かった。ここまで分かりやすい事例はなかなかないが、企業でもこと広告宣伝、販売促進等の営業費用の使われ方については同じような問題を抱えている。今回は、こうした広告宣伝、販売促進等の営業費用の効果的な使い方、管理の仕方について見ていこう。

IMCとは、このお客様との接点、コミュニケーションのあり方の多様化に対し、企業および商品のコンセプト、イメージを明確にした上で統合し、それぞれのお客様との接点、コミュニケーション手段の特性を考慮、生かして、効果的にブランドの浸透、お客様の購買行動に直接影響を与えることを目指すものである。

IMCを実現し、広告宣伝費、販売促進費、営業費用の支出から最大限の効果を引き出すには、

1. すべてのコミュニケーションの元となる目指すべき企業および商品の統合された明確なコンセプト、イメージを作成

2. そのコンセプト、イメージを伝えるためのコミュニケーション戦略を、それぞれのお客様との接点、コミュニケーション手段の特性を考慮した上でチャネル別・コミュニケーション手段別に作成

3. あらゆる広告宣伝費、販売促進費、営業費用の支出において、チャネル別・コミュニケーション手段別のコミュニケーション戦略に合致しているか、それが目指すべき企業および商品の統合された明確なコンセプト、イメージの形成に資するものかを検証

という業務の流れを確立する必要がある。そのためには、広告宣伝費、販売促進費、営業費用の予算管理者側で1と2を実施し、3について調達・購買側で行う必要がある。そして、3を効果的に行うには、広告宣伝費、販売促進費、営業費用について集中購買を行うこと、マーケティング、セールスコミュニケーションに精通し、個々の支出がその目的から鑑みて最善のものかを評価できるマーケティング、セールスコミュニケーション専門の調達・購買担当者を設置しなければならない。

中ノ森清訓／株式会社　戦略調達代表取締役社長

調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、日本における調達・購買業務とそのマネジメントの確立に向け、それらの理論化、体系化を行なっている。
コーポレートサイト： http://www.samuraisourcing.com/

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