2010年8月に国際会計基準審議会(IASB)からリース取引について基準書の公開草案が公表されました。1つの取引に対して貸し手と借り手が同じモデルを適用します。
基本的にオンバランスするリース料の見積りは貸し手も借り手も同じ方法で行なうことが求められています。しかし、契約を更新するか、中途解約するか、といったオプションも含めて50%超の可能性がある最長のリース期間を見積もる、といった具合に貸し手と借り手それぞれの独自に判断することが必要となるので、その結果得られる見積りは違いがあると考えられます。実際には貸し手と借り手が全く対称の鏡の関係になるとは限りませんが、理論的には整合したモデルになっていると思います。
公開草案からさらに具体的な問題点が検討されていくことになります。今後公表される基準書も注目すべきです。
野口由美子
株式会社イージフ
http://aegif.jp/
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IFRS リース会計の改訂
2010.09.07
2010.09.01