「仕事が公共事業しかない」ホント?~価値創造が生業の基本!

2010.08.25

ライフ・ソーシャル

「仕事が公共事業しかない」ホント?~価値創造が生業の基本!

寺西 隆行
(株)Z会 教室事業部特命職

「生きていくには公共事業に頼るしかない、だから俺達の仕事を用意する施策をしてくれ!」 …公共事業の請負しか仕事がなく、そういう思考性になった人自体は仕方ないと思います。 けれど、あたかもその要求が普通のように叫ぶのは勘弁して欲しい(「お願い」の姿勢であって欲しい)。 今後、価値を創造しなければ、今の社会の幸福度を維持できないのはほぼ間違いないのだから。

『ナニワ金融道』。
大好きな漫画の1つです。
作者の青木雄ニ氏はすでに亡くなっていますが、彼の他の漫画、および書き下ろしのビジネス書には、随分と勉強になるところが多いです。

そんな彼の、プロになる前の漫画で、1971年第7回ビックコミック賞の佳作に入選した『屋台』という作品があり、僕が持っている彼の短編集に収録されています。
その漫画の中の登場人物が、下記のように語るシーンがあります。

「国は景気回復の策として道路やビルをむやみやたらに建てるからなんだ 必要だから建設するというのじゃあないんだ!」

上述の文章を再掲します。

1971年第7回ビックコミック賞の佳作に入選した『屋台』という作品があります。

1971年。
1971年。
1971年。。。

この年に、すでに日本社会が、人間の欲する価値以上のものを無理矢理作っていると思っている人がいた、歴然とした証拠です。

「雇用の確保」という、受身の人間が騙されやすい文言を並べて国民の同意を得、裏にあるのは借金して無理やり作った経済成長。
お偉い方が考える「経済学」の教科書の中では、「経済成長すれば簡単に借金を返せる」などの考えの下、ひょっとしたら正しいことだったのかもしれませんが、フツーは「負債を後世に残す可能性も高い我侭な理論」と感じる人がほとんどではないでしょうか。

僕は経済学の難しいはよくわかりません。だから直感的に、我侭と思えます。

ちょっと譲って「(ほぼ確実な)需要を見越し」ていたのであればまだマシですが…
繰り返します。1971年時に青木雄二氏が漫画で記したコメントを。

「国は景気回復の策として道路やビルをむやみやたらに建てるからなんだ 必要だから建設するというのじゃあないんだ!」

長期的な需要を見越していたとはとても思えません。
加えてハコ物にはメンテナンスやランニングフィーがかかり、借金以上の負を後世に残すことさえも考えていなかったでしょうね。

国の借金~「財政出動」の名の下、どこかからふって沸いて出てくるようなお金~で確保できる雇用なんて、本質的な雇用とはいいません。
もちろん短期的な景気の急激な悪化により産業構造が変化する恐れがあるため、緊急避難的に財政出動することまでを否定しませんが、その雇用を真とおもっちゃいけないんです。

「公共事業を悪のようにみんなが話す。それはわかるけれど、俺らにはこれしかないんだ」
と、声高に話す老齢の方が先日TVで放映されました。
国民にしっかり教育を施さずに来た結果、自分の頭で考えられない上、自分ではどうすることもできなくなった老齢の方自身を責めるつもりはありません。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会 教室事業部特命職

幼児から大学生・若手社会人の教育に携わる(株)Z会にて、教室部門にて様々な開発に奮闘中。前任ではWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。 ※本サイト投稿記事は個人の見解です。

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