昭和のおじさんになって、寄り添うように生徒と話すの巻

画像: Official U.S. Navy Page

2015.07.28

ライフ・ソーシャル

昭和のおじさんになって、寄り添うように生徒と話すの巻

中土井 鉄信
合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

親であれ、教師であれ、私たちは往々にして、子どもと接するとき、彼らの行動を判断し、評価し、アドバイスをしてしまいます。でも、実はその前にやることがあるのではないでしょうか? たとえば、生徒の声に寄り添ってみること… ---------------------------------------------

生 徒:別に。友達と遊んでたし。

中土井:そう、良かった。中学校がつまらなくなくって。じゃあ、中学校の時の夢は何?

生 徒:なんだっけ?・・・、何で先生は、そんなことばっかり聞くのさ?

中土井:坂本君のことが知りたいんだよ。君が、一体小さい頃は何を考えていたのか知りたいんだ。今の気持ちは、過去から続いているものだし、今の気持ちが未来に続くものだとすれば、君が今まで思っていた夢については絶対知りたいんだ。せっかく、この学園に入ってきて、もう学園を辞めたいと思っている坂本君の気持ちが知りたいんだよ。だから、君の小さい時の夢を聞いているんだ。

生 徒:そうなんだ。でも、学校を辞めたい気持ちは変わらないよ。

中土井:それでもいいよ。坂本君の選択が今のベストな選択なら、先生は全然構わないよ。しかし、それがベストかどうか、判断する基準を先生は、君の気持ちを知ることで得たいんだ。君を理解しないとベストな選択かどうか分からないからね。ところで、坂本君は、将来何になりたいの?将来の夢は?

生 徒:中学校の夢の話じゃなかったっけ?

中土井:そういう。そうだった!中学校の時の夢は?

 こんな会話をしながら、約1時間二人で話をしました。
 結局、坂本君(仮名)は、学校を続けると自分で言ってくれました。それは、学校を辞めるという選択が、ベストな選択ではないと彼が気づいたからです。

 私たちは、往々にして、子どもの行動を判断し、評価し、そしてアドバイスをしてしまいますが、その前にやることが山ほどあります。
 大切なのは、子どもの気持ちを理解して、そこに寄り添ってあげるということです。子どもの気持ちを支えるということです。

 たまには、先を急がず、ゆっくりと子どもと付き合ってみることです。

(再掲)

合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
中土井鉄信
http://www.management-brain.co.jp/


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中土井 鉄信

合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

1961年、神奈川県横浜市生まれ。 現在、合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。 NPO法人 ピースコミュニケーション研究所理事長。

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