ページ表示2秒でイライラし始め3分の1が「もういいや」となる

2010.05.18

経営・マネジメント

ページ表示2秒でイライラし始め3分の1が「もういいや」となる

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

今日は、ページの表示速度に関する調査データを。2009年のデータですが、ユーザー調査による、ページの表示にどれくらいかかると「遅い」と感じられ、ユーザー行動にどんな影響が出るのかをまとめたものを紹介します。

「過去に購入したことがあるネットショップで、買い物を続けようと判断したことに最も影響を与えた要因は何ですか」という質問に対しては、次のようなものが挙げられています。

1. サイトが使いやすいか(88%)
2. 個人情報が安全に守られているか(74%)
3. 商品の詳細がわかる画像や動画などがあるか(67%)
4. 商品検索機能がちゃんと動作するか(60%)
5. チェックアウトのステップがスムーズか(57%)
6. ページがすばやく表示されるか(52%)

もちろん、購買に影響のある要因のなかでページ表示速度が最大の要因だというわけではありませんが、それでもページ表示速度が6番目に重要視されているのは意識しておくべきでしょう。

        ◇   ◇   ◇

こうしたデータから、フォレスター・リサーチでは、ネットショップではページ表示は2秒以内に完了するようにサイトを作るべきだとしています。ユーザーのページ表示時間に対する感覚はここ数年で厳しくなっており、遅いサイトはユーザーにフラストレーションを与え、機会損失となるばかりか、オンラインに留まらないブランドイメージ毀損のリスクがあるというのです。

2秒以内というのは、実際のところ、かなり高いハードルではあります。しかし、3年前と比べてユーザーのせっかち度が上がっていることを考えると、いま2秒以内をターゲットにして物事を進めておくことは理に適っているかもしれません。数年後には、「1.5秒以上かかるなんてあり得ない」という世界が来るかもしれませんから。

実際、グーグルが認める「速い」は、約1.5秒で表示が完了するページを指します。また、各種データを見ていても、中央値は約3秒程度だと思われます。あなたのサイトでは、ページは何秒で表示されますか? そして、その時間はユーザー体験に対して適切ですか?

※この記事は、以下の資料をもとにしています。詳細なデータに関しては、Akamaiの提供するオリジナルデータを参照してください。
http://www.akamai.com/2seconds
August 17, 2009
eCommerce Web Site Performance Today
An Updated Look At Consumer Reaction To A Poor Online Shopping Experience
A commissioned study conducted by Forrester Consulting on behalf of Akamai Technologies, Inc.

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安田 英久

安田 英久

株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

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