ユニクロまさかの失速?復活のキーワードは?

2010.04.09

営業・マーケティング

ユニクロまさかの失速?復活のキーワードは?

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 4月5日、3月のユニクロの既存店売上高が前年比16.4%減という発表。それを受けて東京株式市場でのファーストリテイリング株が急落。 まさかの失速の原因は何だ?復活のキーワードは何だ?

 <ファーストリテ株が急落、ユニクロ売上減は消費回復を象徴も( http://tinyurl.com/y8nauvg )>(4月5日ロイター)
 
 上記記事で、<3月既存店動向は、売上高だけではなく、客数も同10.7%減と2ケタ減少を記録。客単価は6.4%減となった。直営店を含めた売上高は同8.4%減ダイレクト販売を含む売上高も7.9%減と全社的にマイナス>と、ずっと右肩上がり「のぼり坂」を続けてきたユニクロに「まさか」の全面急ブレーキがかかったことを伝えている。

 筆者は2月24日に「競合をすべて撃沈させるユニクロUJの破壊力( http://tinyurl.com/yef23yj )」という記事を発表した。ファーストリテイリングはUJを中核として、グループ会社のg.u.,ユニクロ、キャビン傘下の女性向けブランドまであわせると、990円~4990円までの価格で、品質・デザイン共に極めて高いレベルのジーンズをラインナップした。それは、既存ジーンズブランドの全てをバリューラインの下に沈める一人勝ち体制が完成したことを意味すると分析した。

 しかし、今回のユニクロまさかの失速は、そのUJにあると、コア・コンセプト研究所の大西宏氏がBlog「大西 宏のマーケティング・エッセンス」で記している。
 <ユニクロはUJで自らも破壊してしまったのか( http://tinyurl.com/yd44px8 )>
 
 つまり、ユニクロはUJで他のジーンズブランドをことごとく撃破したと同時に、図らずもカジュアルファッションとしてのジーンズの魅力とジーンズマーケット自体も同時に破壊してきたのではないか。もしくは、UJの尖ったコマーシャル展開に反して、ジーンズにファッション性を人びとは求めていなかったのではないかという分析である。

  <激安ジーンズに揺れる老舗ブランド あの手この手で対抗策( http://tinyurl.com/yenychj )>(4月3日SankeiBiz)
 上記記事では、<リーバイ・ストラウスジャパン(東京都渋谷区)の平成21年11月期の売上高(単体)は、前期比27%減の171億円と大幅ダウン。「ボブソン」ブランドで知られたボブソン(岡山市)は昨年11月にジーンズ事業を企業再生会社に譲渡した>と、ユニクロに加え、大手流通の激安ジーンズによる、1~2万円台の商品を中心とする老舗ブランドの「破壊されっぷり」を明確に伝えている。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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