東京メトロ「メトロが心をつないでいく。」…のは誰の心か?

2010.04.03

経営・マネジメント

東京メトロ「メトロが心をつないでいく。」…のは誰の心か?

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 4月、2010年度のスタート。慣れないラッシュにもみくちゃにされた新入社員らしき若者が急ぎ足で行き交う地下鉄の構内。ふと壁を見れば、いくつかの新しいポスターが目にとまった。

 「メトロが心をつないでいく。」
 東京メトロの企業広告シリーズ「TOKYO HEART」のイメージキャラクターが宮﨑あおいから新垣結衣に交代している。車内ディスプレイの電子広告「Tokyo Metro Vision」でも繰り返し映像が流れている。
 ( http://www.tokyoheart.jp/ )
 映像を見ていて思うのが、昨年度までの宮﨑あおい時代と比べると、新垣結衣はメトロに乗って各地をめぐるだけでなく、そこで人々とふれあい、人々同士がふれあっている様子を伝えている。
 同社のニュースリリースによると、<2010年度は、東京で生活する人々にとって、“メトロが心をつないでいく存在でありたい”という想いを「TOKYO HEART」に込め、テレビCMや、東京の様々なシーンを紹介する駅貼りポスターを通じて展開していきます。>という。

 「またやろう。」
 ポスターといえば、毎月のことながら、マナーポスターも新しくなっている。車内でのマナー向上を呼びかけるポスターは、昨年度まではずっと「○○でやろう」と、家や、外や、後でやればいいことを車内でやって人に迷惑をかける困った人たちを取り上げていた。
それが今月は、けが人に、すっと席を譲る好青年を描いて、「またやろう」と呼びかけている。
 ( http://www.tokyometro.jp/anshin/kaiteki/poster/index.html )
 ニュースリリースでは<2010年度は「またやろう。」を共通フレーズに、地下鉄を気持ちよくご利用いただけるような心づかいをイラスト化することで、いつでも何度でも行っていただきたいマナーが広がるよう、呼びかけを行っています。>としている。
 「○○でやろう」は、思わずニヤッとしてしまう面白さがあったが、どこかしら「自分でも少しやってるかも!」と、しかられているというか、諭されているような受け取り方もしていた。「またやろう」はインパクトは少し弱いけれど、どこか清々しい。
 Twitterではポスターの感想がつぶやかれているが、好感度は高いようだ。
 http://tweetbuzz.jp/entry/18212374/twitpic.com/1ciiom

 新垣結衣が心をつないで、マナーポスターが清々しさを醸し出すようになっているのはなぜか。
 少し過大に解釈をして、東京メトロの経営ビジョン・経営戦略と見比べて考えてみる。
   
http://www.tokyometro.jp/corporate/profile/management_plan/pdf/tmp2010.pdf

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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