広告屋は『静岡名物パンパカパンツ』を見てから出直してこいっ!

2010.03.27

営業・マーケティング

広告屋は『静岡名物パンパカパンツ』を見てから出直してこいっ!

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

いまマーケティング的視点で全国を見渡すと「静岡県」が面白いのである。それは、何故か・・・?知る人ぞ知る『パンパカパンツ』発祥の地であるからである。いまマーケティングを語る人間が、この静岡で起こっている現象を知らなければ、顔を洗って出直してこいである。

その柔軟さとスピードを決定づけているのは、漫画家やアニメーターを正社員として雇用し、何の縛りもなく、一気通貫でキャラクタービジネスをプロデュースする力。キャラクタービジネスのサプライチェーンを大きく転換している会社=「

コンテンツ業界のユニクロ」みたいな企業なわけである。

そこで、マーケティング的に印象に残ったのが・・・以下の言葉。

全国ネットで視聴率2%とるより、
地方で視聴率10%とりつづける方が、
絶対大きなチャンスが訪れる!

静岡県で10%を続けて、地元の小学生のほとんどが知っている状況を作り出せれば、それは、絶対に全国へと拡がる。
マスだ、全国認知だ・・・というマス的発想より、「街的」なエリアマーケティング発想こそ、この時代のマーケティングだと言うこと。局地戦での圧倒的勝利こそ、全国ブランドの足がかりであるということである。

そして、何よりもコンテンツづくりをおもしろがる。そのクリエーターひとりの力を信じて、どこよりも面白くプロデュースしてやろうという気概が素晴らしい。
「革命は辺境からやってくる」という言葉を、私は、信じている。
これからのメディアやマーケティングの革命は、既に、こうやって起こっている。

最後に、株式会社DLEは、こんなこともやっている。マーケティングを囓っている人は、知っている人も多いとは思うが・・・改めて見てもらいたい。

サントリーを「鷹の爪団」という番組のスポンサーに着いて貰おうという作戦を、そのコンテンツを通じてやっている。勝手に、商品広告もしている。これは、実際に放映されている。
こんなことが許される時代になったのである。

常識では無理。前例がない。そんな無茶な。
地域の発展を妨げるそんな「メンタルブロック」のたがを、
パンパカパンツ♪と鼻歌でも歌いながらはずしていきたいと考える。

常識では無理。前例がない。そんな無茶な。
そういうことを言わない狂気を孕んだ大人でいたいと切に願う。

参考=福岡・外資系広告マンの暗躍ブログ「すごいよ。あんた。」

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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