『ポテチの手』は売れるか?

2010.03.05

営業・マーケティング

『ポテチの手』は売れるか?

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

タカラトミーから、 今年(10年)6月に発売予定のおもちゃ、 『ポテチの手』 ってご存知ですか?

すでに、アマゾンでも予約可能です!

『ポテチの手』とは、
ネーミングから想像できるように、
ひとことで言えば、手を汚さずに
ポテトチップスがつかめる

「マジックハンド」

みたいなもの。

アマゾンの商品ページでも見ることのできる、
テレビショッピング仕立ての動画は、
完全にギャグのノリですね。

ゆるい感じのトークがかなり笑えます。

そもそも「おもちゃ」ですから、
当たり前ながら、「実用品」としてではなく、
一発受け狙いの泡沫的商品となるであろうことを
いさぎよく受け入れて開発された商品という印象を
受けました。

とは言え、『ポテチの手』が果たして売れるか、
脳科学的視点で検討してみましょう(笑)

昨年参加した、

「ニューロマーケティング」

の講演によれば、

人がポテトチップスを食べている時の
脳の活動変化を測定する

という実験が行われています。

この実験によれば、
ポテトチップスを食べる行為は
以下の7つの要素に分けられています。

1 袋を持つ
2 袋を見る
3 袋を開ける
4 匂いをかぐ
5 ポテチをかじってパリっと音がする
6 もぐもぐする
7 指をペロっとなめる

この7つの要素のうち、
一番脳波が活発に活動したのは、

7 指をペロっとなめる

という最後の段階でした。

ポテチを素手で食べる時、
手が油でベタベタしてしまう点が
ちょっと気になりますが、
手についた塩をペロっとなめて

「後味」

を味わうのは、
こよいもない快感であることが
脳科学の見地から実証されている
わけです。

なんとなくわかりますよね。

さて、上記実験を踏まえると、

『ポテチの手』が売れるかどうか

は明白ですね。

店頭で実物を見たときの面白さはあるので、
勢いで買ってしまう人はかなりいそうですけど、
実際使う段階では、脳科学的に見てあまり気持ち
よくない。

したがって、すぐに使われなくなってしまい、
どっかに放置される可能性が高いのではない
でしょうか。

となると、クチコミ伝播力が弱いため
爆発的なヒットには至らないでしょう。

とはいえ、購入者による、
意外な用途開発が登場するかもしれません。

愛の冷めた奥さんが、
ダンナの洗濯物をつかむのに使うとか・・・

対象年齢6歳ですが、
勢いで幅広い年代層にそれなりに
売れそうには思います。

私もこうしてネタとして使わせて
もらったので、お礼に1つ購入します。

仕事中の「ながら食べ」には、
重宝しそうではありますしね。

ちなみに、『ポテチの手』には、

・しおタイプ
・コンソメタイプ
・のりしおタイプ

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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