~いつまでそこにいるの?~人はいつ、どこで“フミダス”のか?

2010.01.25

ライフ・ソーシャル

~いつまでそこにいるの?~人はいつ、どこで“フミダス”のか?

ITmedia ビジネスオンライン
“ニュースを考える、ビジネスモデルを知る” ITmedia 編集部

新年は何かに踏み出すにはもってこいの時期。生涯学習のユーキャンも新年に合わせて“フミダスムービー”というキャンペーンを始めて、資格学習をうながしている。私たちはどんな時、どんな場所で踏み出そうと思うのかを考えてみた。[郷好文,Business Media 誠]

 新年というのは、何かに踏み出すためにはもってこいの時期である。

 暮れの大掃除。電気傘に積もるちりを払い、くもったサッシを磨くうちに“心の大掃除”がしたくなる。年が明ければ駅伝の苦痛に満ちた顔の選手たちを見て「明日から走ろう」とメラメラ思ったり、帰省のUターンでは大渋滞に巻き込まれて「オレの人生、滞っていないだろうか?」と考え込む人もいるのではないだろうか。

 その心理をうまく突いたのが、新年1月1日から生涯学習のユーキャンが展開する“フミダスムービー”。その第1話『捨て猫OL』では、女優の蒼井優さんが職場の誰からも必要とされない松本マユミ役を好演。ヘマばかりの仕事ぶりで「松本クンにまかせた俺が悪かった」とまで上司に言われる始末。だが、あるきっかけで“フミダス”ことに――。

フミダスストーリー


 マユミは河原で段ボールに捨てられた仔猫を見つける。「誰か拾ってください」と書かれているのを見て拾おうとするものの、猫毛アレルギーなのか、くしゃみ連発で断念。そして捨て猫に、職場で誰にも相手にされない自分を投影。職場では、誰もチェックしてくれなかったマユミの企画書が提出されて問題になり、彼女の上司まで叱責されるハメに。

 先輩の川崎さんは、その企画書にポスト・イットをたくさん付けて、「こんなもんじゃないだろう?」と言い捨ててマユミに返した。良い先輩だ。だが、自信をなくして落ち込んだマユミは、捨て猫のように段ボールから職場をのぞいて「誰か私を必要として下さい!」と訴える。

 誰一人、段ボールにも、そこからのぞくマユミにも気付かない。だが、ずっと向こうに座っていた川崎さんだけはそんなマユミをじっと見て、そして言う。

 「いつまでそこにいるの?」

 蒼井さんの演技が素晴らしいだけではなく、随所に味わい深いシーンがある短編ドラマ(約10分)に仕上がっている。ドラマ中に通信教育のPRや、ムービー終了後は自分に合った資格の選び方まで組み入れている。その巧みさも見事であるが、私は「人はなぜ、どこで、そしていつフミダスのか?」が気になった。

人はなぜ踏み出すのか?


 私はインタビューを通じて、これまで多くの人に「なぜ踏み出したか?」を聞いてきた。“劇的なイベント”を期待していたのだが、たいてい肩すかしに合った。「『仕事の教室』をパラパラめくって(デザイナーになった)」「小学校時代から習っていた習字を思い出して(書家になった)」「描きたいことがペンタブでは追いつかず(絵筆を持ちだした)」など。

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