会社でのコミュニケーションが、家庭で通用しない理由

2009.11.30

ライフ・ソーシャル

会社でのコミュニケーションが、家庭で通用しない理由

中島 康滋

会社のコミュニケーションはうまくいっていてもそれは家庭では通じないのはなぜでしょう?情報を伝えるだけならそれはただのインフォメーションです。あなたの気持ちを伝えるコミュニケーションを一緒に考えてみましょう。

それはビジネス的なコミュニケーションかもしれませんが、情報だけならインフォメーションです。

しかし、家庭では情報の伝達より気持ち(=感情)を伝えるということのほうが求められているのかもしれませんよ。」

さらに、

「相手が今どんな気持ちなのか、どんな思いを持っているのか、快適なのか不快なのか、美味しいのか不味いのか、、、、

恋愛の最初の頃はこうしたことばかりが気になりますよね。

気持ち(=感情)を知ることでこころの距離が縮まり関係が良くなるのであれば、

それも立派な1つのコミュニケーションなのではないでしょうか。」

そのアドバイスにとてもびっくりされたそうです。

その男性はしばらく黙って普段の会話を振り返ってみたそうです。

そして、情報(事実)を伝えることを最優先し、どちらかといえば感情を伝えることを控えていたことも気づきました。

感情コミュニケーション

情報だけではない感情の伝達とは・・・

会社ではあまり気持ち(=感情)を出すことが好まれません。

ある程度は自身で感情をコントロールすることが求められますし、恣意的な感情を伴わない正確な情報伝達を求められます。

起きている間の大半は、そうした業務での会話が続いているため、家庭での会話もそうした感情の仕事モードのスイッチが入ったままという方は多いのでしょう。

そうした方も、実際には感情コミュニケーションを求めているはずです。

相手がどういう気持ちになったのか、嬉しいのか楽しいのか、悲しいのか寂しいのか・・・気持ちはとても知りたいことでしょう。

そうした感情を知りたい気持ちは誰にでもあり、そうした感情をお互いに知り合うことが「感情コミュニケーション」といえるのではないでしょうか。

気持ち(感情)を聞き、気持ち(感情)を伝える

私にもとても印象的な話でした。

情報コミュニケーションではなく、感情コミュニケーション・・・

自分の感情に問いかけてみても、自分の感情を伝えたいことや、相手の感情を知りたいことは多くあります。

こうした、「感情コミュニケーション」の存在を多くの人が知るだけでも、コミュニケーションによるさまざまな問題の一部が改善されていくことなのでしょうね。

8:2ではありませんが、情報と感情はせめてもこの比率くらいは必要なのかもしれません。

気持を聞き、情報を伝えて、気持ちを伝えて終わる。

会社でも家庭でも、気持ち=感情のないコミュニケーションは、とても味気のないものです。

家庭での雰囲気、職場の風土など、その場の空気はそうした感情をともなったコミュニケーションが作り上げていることでしょう。

伝える感情は、事実や情報に関係なくても良いのです。

ひとつ気持ちを添えるだけで、きっとコミュニケーションは豊かなものになっていくことでしょう。

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