覚せい剤中毒からどのようにして更正できたのか?(4)

2009.11.16

ライフ・ソーシャル

覚せい剤中毒からどのようにして更正できたのか?(4)

ITmedia ビジネスオンライン
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岐阜県内の暴走族総長に“就任”した杉山裕太郎さん。しかし自己肯定感を持てず、覚せい剤中毒に陥ってしまった。覚せい剤中毒の日々を送る中、杉山さんはどのようにして更正することができたのだろうか? [嶋田淑之,Business Media 誠]

 「2006年の終わりころ、CDを出そうという話になったんです。私のオリジナル曲を自分で歌うということなんです。コールセンター人脈がブレーンになってくれてCD制作を始めまして、2007年6月、インディーズではありますが、シングルを出しました。そしてありがたいことに、昔関わっていた岐阜の会社や友人、ファンの人が一気に買ってくれたので、1000枚はすぐに完売しました」

 CDの制作を機に、まず地元の岐阜でライブをやるようになった。それは地元紙にも取り上げられ、「“ヤンキー歌手”初の地元ライブ」「希望失った人に歌で勇気を」などの見出しが躍った。

 やがて、そこから派生して、今度は岐阜県内の青少年健全育成団体からの要請で、青少年問題、親子の絆などのテーマで講演もするようになっていった。こういうテーマは話だけではキツイということで、講演+歌という組み合わせでやるようになったら、それが好評を博した。

 「講演というか語りの部分では、親子関係を中心に、非行に走り覚せい剤におぼれていった自分のヒストリーを語ります。そして『本気で伝える』ことの大切さを訴えるんです。

 そしたら、それが県の青少年問題を扱っている上層部の方々の目に留まって、県内各地で講演するようになりました」(講演実績と今後の予定参照

 こうした活動の結果、地元のラジオ局でパーソナリティを務めることになり、スポンサー企業も付いて、杉山さんの番組がスタートしたのである。2008年のことである。

 「番組内容としては、リスナーの悩み相談、薬物問題、ゲストと人生談義などです」

【関連リンク】
「Google なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか」
「43の図表でわかる戦略経営」
「ヤマハ発動機の経営革新」

次回~覚せい剤中毒からどのようにして更正できたのか?(5)~に続く

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