大人のISO、ISO26000を考える・・・

2009.10.26

経営・マネジメント

大人のISO、ISO26000を考える・・・

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

ISO26000のガイドラインが出ましたね。このISOはSHALLがない。そんなISO意味有るの?、ISOコンサルタントが儲からないじゃないか!とか様々な指摘があるかもしれませんが、私はCSRの特性上、こういう形でいいのでは?と思うのです。

 私はステークホルダーです、ってラベルが貼られている人間なんていないのですから・・・。

 経営企画室みたいなところで、リスクマネジメントの一環としてやるのもあるかもしれませんが、ソーシャルレピュテーションのリスクなんて、そんなに攻めのマネジメントするか?といえばしないですよね・・・。

 まーただ、ステークホルダーとして、この言葉は私は嫌いですが、「市民団体」みたいなところとお話しを企業がしたりするのは、まー、試みとしてありだし、議事録できるし、いいかな、といったことはあるのかな、と思います。

 超大企業のCSR部門は、なかなか、なにすりゃいいのか難しい面があると思うので、やってる感がある活動をするためのヒントは、ガイドラインに書いてなくはないですな・・・。

 でも、ガイドラインの最終版にはCSR部門への「権限委譲」という文言が削れています・・・。つまり、ガイドラインをたてに、CSR部門のプレゼンスメイキングはできない、ということです。「トップマネジメントのコミットメント」とありますけど、まあ、そんなん何の力にもなりませんね。

 過去には、公害を起こした企業活動も確かにあり、害を撒き散らす可能性は企業活動は秘めている、だから、それの予防策は常にすべきで、その新たな視点を発見するためには、CSRはそりゃ、いいと言えばいい面もある。

 でもまあ、超大企業以外対応している暇なんてないでしょうけどね。いまのところ・・・。

 SHALLがない。審査員もいない。素晴らしい。ISOコンサルを無駄に儲けさせない。本当に素晴らしい。

 ISO全体で言えば、取引に際して、情報の非対称性はどうしても存在して、信頼性を担保するのに、第三者を使うというのは、それはそれで意味があり、ちょっと遠いですけど、消費者保護にもつながらないとはいえないというのは、それはそれでいいんですけどね。

 ただ、ISOを取るということが、必ずしもプロフィタビリティーと関係がない。

 なのに、マネジメントシステムと言っている。

 そこが気持ち悪い。リスクマネジメントになってなくもないですが、リスクマネジメントの本意は、リスクがあったら、どうヘッジするか?であって、リスクを取らないということもワンオブゼムですが、あくまでワンオブゼムだというのが、本当にわかって使えているの?というのは相当疑問、という視点から、ちょっとね、と思うのですよね。

 そんな中、本当に、ある意味、何にもならないけど、企業のあるべし!みたいな視点から、SHALLもつけずに、認証規格にしないISOが出てきたことはすごく興味深い。ISO作っている人も、いろいろ考えているんだなあ、というのを少し感じました。

 と、あんまりこのあたりの話題は興味がない人が多いかもしれませんが、意外と今後のビジネスに影響してくるかもしれないと思いますので、知っておくのはよいのではないでしょうか?

 それでは次回をお楽しみに・・・。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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