『ヘアメイクの力で秋田のウェディングを変えた仕掛け人(前)』

2009.10.20

営業・マーケティング

『ヘアメイクの力で秋田のウェディングを変えた仕掛け人(前)』

武田 舞

日経ウーマンオンラインとINSIGHT NOW!のコラボレーション企画! 明日から使える“オンナゴコロ”をつかむマーケティングのヒントに! 大多数の消費行動を担っていると言われる女性達。 その心をつかんだ商品やサービスの仕掛人に、 オンナゴコロの仕掛け人で、 INSIGHT NOW!ビジョナリーの武田舞が直撃。

       

目を付けたのは一生に一度の女性の晴れ舞台

 佐々木さんは、サロンに日々大量に訪れるお客さんの声を聞きながら、新たなビジネスを思いつく。結婚式のヘアメイク。この一世一代の晴れ舞台を振り返って「失敗しちゃった」と後悔しているお客さんがなんと多いことか。結婚式ばかりはやり直しがきかない。たくさんの写真も残る。せっかくの晴れ舞台で、こんなに多くの女性が愚痴をこぼすのはなぜなのだろう。研究熱心な佐々木さんは、すぐに原因を探し始める。

 その答えは、「白塗り」にあった。今から4年前の2005年、秋田の結婚式メイクは白塗りが基本。昔ながらの白塗りに違和感を持つ人が多い一方、「それが当たり前」とサービスを提供する結婚式場側に反対することもできず、結局後悔する、というのが多くの女性の愚痴の根幹だった。

 これはチャンスかもしれない。

 思ったらすぐ行動の佐々木さんがアプローチしたのは、当時成長著しかったブライダル会社。秋田には、大手のブライダルチェーンや老舗のホテルもあるが、敢えてそういった企業を選ばなかった。【「決まったやり方を押しつける老舗の企業と組むよりは、新しい企業と組む方が自分の考えを受け入れてもらえると思ったのです」】。

 「こだわり婚」で成長中の新興ブライダル会社と手を組むことで、新しいことにどんどんチャレンジできるはず、と考えていた佐々木さんの考えはもろくも崩れ去る。新興企業とはいえ、業界の古い体質と、新しい事に対する不信感の壁はまだまだ厚いのが現状だったのだ。

「毎日ぶつかってばかりいました。何もかもがしがらみだらけで……」。

 どうしたら分かってもらえるのか。何度も自分の考えを否定される中で、佐々木さんは1つの答えを見つける。

⇒次回「ヘアメイクの力で秋田のウェディングを変えた仕掛け人(後編)」へ続く(全二回)

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日経ウーマンオンライン×INSIGHT NOW!コラボレーション企画について】
本記事は、日経ウーマンオンラインと、INSIGHT NOW!による、コラボレーション記事です。INSIGHT NOW!のビジョナリーである武田 舞氏が、オンナゴコロの仕掛け人として、インタビュアーを務めています。

                                 ◇インタビュー:武田舞 ◇構成:金森努、清水優太

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