「好き」を仕事にする、ではなく「想い」を仕事にせよ

2009.10.11

組織・人材

「好き」を仕事にする、ではなく「想い」を仕事にせよ

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

キャリア・人生をたくましく切り拓く人は「想いを描く」ことをする。「好き」を仕事にする人には落とし穴がある。

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「少年よ、大志を抱け」 (ウイリアム・クラーク)
「夢見ることができれば、成し遂げることもできる」(ウォルト・ディズニー)
「思考は現実化する」 (ナポレオン・ヒル)
「想像力は、知識よりも大事である」 (アルバート・アインシュタイン)
「僕は生計のために、夢をみる」 (スティーブン・スピルバーグ)
「心構えした者に、チャンスは微笑む」 (パスツール)
「アイ・ハブ・ア・ドリーム」 (マーチン・ルーサー・キングJr.)
「他人のイメージに従って生きることなどできない」
 (ケビン・コスナー:なぜ自らが監督となって『ダンス・ウィズ・ウルブス』を
 撮ることになったのかと質問されて)

偉業を成し遂げた歴史上多くの人たちが、
夢や志、想い、願い、理想イメージの重要性をさまざまな言葉に残している。

見方を変えれば、彼らはあなたに対して、
自分の向かいたい先の未来景色を描いているか、と問うているようでもある。

世知辛い世の中で、多くの人は各々の人生において、算数ばかりを考える。
しかし、人生とは、絵を描くことであり、
工作(“ものつくり”という意味で)をすることが本質のように思います。
そして、結果的に何かを作品として残す。
作品とは、目に見えるモノや業績に限らない。
自分の人格や自信、充実感のようなものであるかもしれないし、
永く心の中に残る想い出や体験かもしれない。

いずれにしても、まず「描く」ことこそが大事なのです。

しかし、その描くことが難しい。
平成ニッポンの世は、幸運にも、自分の職業選択に関して何を描いても自由ですよ
と言われているにもかかわらず(人類史上、こんな幸せな状態はかつてなかったのに)、
多くの人はそこに難儀を覚える。

ピーター・ドラッカーは
「先進国社会は、自由意志によって職業を選べる社会へと急速に移行しつつある。
今日の問題は、選択肢の少なさではなく、逆にその多さにある。
あまりに多くの選択肢、機会、進路が、若者を惑わし悩ませる」と言います。

職業が多様化し、職種や業務が溢れる現代においては、
むしろ夢や志を描くという力が衰弱していきます。
なぜなら、
あまりにも求人情報や採用条件が
機械的でカタログ的な枠でもって仕事を限定するために、
働き手はそこに自分をはめ込むことを強要され、
結果的に職業・キャリアに対してふくらみのあるイメージを描けなくなってしまうからです。

就職活動を控えた学生の多くが、
そしてすでに職を得て、どこかの会社でサラリーマンをやっている社会人でさえも、
あの会社に「どう入るか」、
目先の仕事を「どう処理するか」、に頭がいっぱいになるだけで、
自身がずっと心の奥に抱える問い
「自分はいったい何をしたいのか、何になりたいのか」
・・・それが描けないというのが現実です。

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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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