中国が進出する。中国へ進出する。その光と影②

2009.08.11

経営・マネジメント

中国が進出する。中国へ進出する。その光と影②

洲崎 智広

今、旬である中国市場に関するレポート

携帯ゲームコンテンツを会社を北京で設立した直後に起きた悲劇、それは
突然の当局の規制でした。

①当局による突然の締め付けと規制
当時ですが、携帯コンテンツを配信する場合、日本では、コンテンツプロバイダーが直接キャリアへコンテンツを提供し、その後会員が入会するごとに、月額の会員料金が入る仕組みです。
中国では(当時)、このコンテンツプロバイダーとキャリアの間に、サービスプロバイダーが介在します。つまり、直接キャリアにコンテンツプロバイダーがコンテンツを提供できない仕組みになっています。(日本ですとサービスプロバイダーというと、インターネット時のイメージですね。)

このサービスプロバイダーに規制がかかりました。設立して、3か月後のことです。もともと、コンテンツ会社設立時に提携していたサービスプロバイダーですが、事実上関係会社でした。
それは良かったのですが、突如、資本金を日本円で、1億円にしろ、という当局の突然の規制が入ったのです。これは、あまりに寝耳に水で、驚きました。
当時ですが、雨後のタケノコのように、このサービスプロバイダーがあちこちに設立されておりました。これでは、当局が管理できない、ということで、資本金を積めない企業は、廃業しろ、という命令。これにより、財務力のあるサービスプロバイダーが残ることに。
慌てて、当時のパートナーであった中国人に無理やり1億円を集めていただき、事なきを得ました。

今考えると、このような当局の動きは、どの業界にも恐らく通じるものがあります。最近で、私が関連している中国市場での規制でいえば、クレジットカードの販売に関する規制です。中国では、原則銀行しかクレジットカードは発行できないのですが、その提携先の販売代理店が、その代行をできたのですが、これも4月以降は禁止されています。ほぼ突然に近いものです。(クレジットカードですので、犯罪が多いのが背景にあります。)ちなみに、カードを作る「個人」という関連でいえば、日本の個人情報保護法に匹敵するような法律も、今年の全人代<日本で言う国会>で制定されました。
(日本で昔、名簿屋で個人データが売買されていたように、中国もごく最近までそのような慣習があった、ということです。今年になって禁止です。)

それからもうひとつ、中国で企業を運営して泣かされたことは
②著作権・知的所有権に関する意識の希薄さ
これは、皆さんもご承知のことと思います。ゲームを扱っていますので、画面上のキャラクターもそうですが、プログラムも当然ながら、著作権が発生します。しかし、これらをまねたり、盗んだりは(日本でもありますが)、かなり頻繁と言わざるを得ないでしょう。
当時のプログラマーの社員が、ゲームのプログラムを盗もうとして、直前に発覚し、即解雇し、これも事なきを得ました。これは、今の企業でも問題として存在するはずです。

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