「バリアフリー」改め「バリア・アリー」
常識破りの介護施設

2009.08.05

経営・マネジメント

「バリアフリー」改め「バリア・アリー」 常識破りの介護施設

三宅 信一郎
株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

~ サービスサイエンス的思考法でビジネスモデルを探る ~ 「バリアフリー」ではなく、「バリア・アリー」の革新的介護施設が高齢者に大好評だそうです。その秘密と仕掛けとは?

◆お客様、ここでは高齢者が自ら選択して楽しみながらサービスに
参加し、自ら決めた目標に向かって、人間の尊厳や自尊心といった
ものを意識しながら喜んで自発的にリハビリを行う。

◆従来よく見られるリハビリは、受け身で辛いものであったが、こ
こでは、自分で選んで、自分でいつまでにどこまで達成させるなど
をコミットする。

◆自分で納得して決めたことなので、モチベーションも上がり、楽
しいし、やりがいもあり、自然に効果も上がってくるのである。

◆人間の尊厳や自尊心を尊重し、「創造的なことをしたい」「目標
を達成したい」「尊敬されたい」
といった、より上位の「自己実現
の欲求」
を満たすサービスがうまく機能すると、素晴らしい高付加
価値を提供することが可能となるのである。

参考文献:
「顧客はサービスを買っている」諏訪良武氏著(ダイヤモンド社刊)

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■ 今回の学び
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サービスは、良かれと思ってあれもこれもと欲張ると、ともすれば
お客にとって「余計なお世話サービス」となりやすいと思います。
サービスは、提供するスタッフとお客様の共同作業で成り立ってい
ることが多いことを念頭に、どうすれば一番お客様が喜んでくれる
のか、お客様は本当は何を望んでいるのかを十分考えて、サービス
モデルを構築することの重要性をこの事例は教えてくれています。

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三宅 信一郎

株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

事業力強化・新規事業開発・創業支援コンサルタント 自動認識基本技術者 (JAISA:(社)日本自動認識システム協会)認定

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