生マジメに遊ぶ

2007.04.04

ライフ・ソーシャル

生マジメに遊ぶ

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

‘ちょいワルおやじ’ で一世を風靡した「LEON」。 最新のコンセプトは‘プラチナおやじ’ですね・・・ 同誌を成功させた元編集長、岸田一郎氏は、 超富裕層(年収2千万円以上)にターゲットを絞った新雑誌、 「ZINO」 を3月23日に創刊していますのはご存知かと思います。

Webと連動させた新たな雑誌ビジネスが果たして成功するかどうか、
興味津々ですね。

さて、岸田氏によれば、「LEON」でやってきたことは、

「見立て」

だそうです。
(日経ビジネスアソシエ、207.04.17)

単に商品を並べたカタログを作るのではなく、

「モテる」「口説く」

ために有効なものを実体験も踏まえて、厳選して提示する。

読者にとって読むに値するオリジナルな切り口を示せたから、
成功しました。

ただし、個人の感性や感覚だけで突き進んでいいわけでは
ありません。

岸田氏によれば、

"あまたの経験と計算、周到な分析が不可欠"

だそうです。

ですから、岸田氏は寸暇を惜しんで多彩な経験を積んでいます。

食事、サーフィン、ファッション、シガー・・・

すべて仕事のためだそうです。

"私は生マジメなビジネスパーソンなのですよ。"

なるほど、生マジメに遊んでらっしゃるというわけですね。

遊びを正当化する説明として最高です。
これからは、私も使わせていただきます。(笑)

もはや、「ロジカルシンキング」(論理的思考能力)は
ビジネスパーソンにとって常識、できて当たり前です。

これからは、クリエイティブシンキング(創造的発想能力)が
加えて重要でしょう。

となれば、「遊び」はビジネスパーソンにとって
不可欠の活動です。(と言い切ります)

また、岸田氏は、アソシエ読者に対するアドバイスとして、

”「客観性」を持つべきだ”

ということを挙げています。

個人の感性や感覚、つまり自分の好き嫌いに関係なく、
世の中を客観的に眺め、冷静に分析するクセをつけること。

それが「ビジネス」だと、岸田氏は考えています。

客観性を身に着けるためにも、自分の感性の枠にとらわれず、
様々なモノコトを体験してみる、やっぱり

「遊び」

が必要じゃないかと、私は思いますね。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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