『ナンパを科学する- ヒトのふたつの性戦略』

2009.06.30

ライフ・ソーシャル

『ナンパを科学する- ヒトのふたつの性戦略』

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

‘ミラーマン’こと、元大学教授、 植草一秀氏の痴漢行為に対する実刑が確定しましたね。 植草氏自身は、「えん罪」を主張してきましたが・・・ 私は、以前から 「なぜ、人(主に男性ですが)は痴漢行為をするのか?」 という疑問で夜も眠れないことがあります。

ほとんどの男性は、

「異性(人によっては同性)に触れたい!」

という性的欲求に起因する思いを
しばしば持つでしょう。

しかし、公衆の場で知らない異性(同姓)の体を
許可も得ず、勝手にタッチするなんて、
良識に照らせばとてもできることではありません。

そんなこと、相手に対してとても失礼だし、
迷惑千万じゃないですか。

痴漢の被害を何度か受けたことのある友人(男性)が
いますが、電車の中などで、知らない手が伸びてきて
局部をまさぐられたりしたら、たとえ男性でも、
ぞっとする体験でしょうね。
(幸い、私は痴漢を受けたことはありません。)

また、痴漢はれっきとした「犯罪行為」であり、
刑罰はそれほど重くはないものの、逮捕されただけでも
家族がいじめを受けたり、勤務先をクビになるなど、
当人の人生に与える影響は極めて大きい。

ですから、大多数の男性は、
実際に痴漢を行うことはありません。

(私を含め!)

結局のところ、痴漢をやる人は、
ある種の病気に罹っているのではないかとも
言われているようですが、

「痴漢の心理」

について詳しい方がいらしたら、
ぜひ教えてください。

さて、痴漢の被害者になりやすい女性の視点で、

「痴漢やナンパを受けやすい女性には、
 何らかの共通した特徴があるのか?」

を研究テーマに取り上げたのが、

坂口菊恵氏(進化心理学者)

です。

渋谷路上などでの実験等を含む、坂口氏の研究の結果は、

『ナンパを科学する- ヒトのふたつの性戦略』
(坂口菊恵著、東京書籍)

に収録されています。

研究結果の中で興味深いのは、
ナンパや痴漢にあいやすい女性の特徴のひとつとして、

“動き方がスムーズではなく、ぎこちない”

という点が浮かび上がってきたことです。

これは、ひったくりなどの
路上強盗の被害にあいやすい人の特徴とも
ある程度共通しているようですが。

また、

“姿勢の悪い歩行者”

が痴漢の標的と見られやすく、
実際によく被害にあっているとのこと。

痴漢にあいやすい人は、

“服装や髪型がファッショナブル”

という点も、
被害者の共通する特徴のひとつとして
抽出されていますが、

「歩き方や姿勢」

が痴漢を誘発している可能性がある
というのは驚きの結果ですよね。

もうひとつ興味深い点は、
一般に、痴漢にあいやすい人として、
イメージされやすいのは

「内向的(神経症的)な女性」

つまり、

「おとなしそうな女性」

ですが、実際に痴漢にあうのは、
そうした人とは限らないことです。

坂口氏は前掲書の中で、研究の目的について、

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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