ノートに手書きが一番! ホントに?

2009.06.19

仕事術

ノートに手書きが一番! ホントに?

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

もう半年ほど前「ライフスタイルノート」愛用者が増えている、という記事を見かけた。手帳、メモをどうするかは長年の悩み。ポメラなるデジタルツールもあるが、さて、どれがいいのか?

だからB5の普通のノートをど?んと見開きで使えるのは、とても気持ちがいい。そして打合せ、あるいは取材記録などの殴り書き用と自分で考えたこと(個人的には『ThinkiNote』と呼んでいる)をじっくり書くためのノートを、常にセットで持ち歩けることはとても気持ちが落ち着く。

手持ちメモは軽くて、サッと出しが条件

そこに超整理手帳をどう絡めるのか。実際に使っているのはフォルダーと付録の「todo list」だけ。売り物の観音折り8週間一覧スケジュールはSYSTEMICに挟み込んでいる。これだと一枚分の8週間ではなく二枚で16週間分のスケジュールを見通すことができる(そんなに先の予定なんか何も入っていないけれど)。

そして「todo list」を思いつきメモに使う。電車の中で、歩いているとき、本屋に立ち寄った時など外にいる時はもちろん、仕事場で机に向かっている時も、食卓でいささか酔っぱらいながら新聞の切り抜きをしている時も、いつも必ずそばに置いてある。何か思いついたらすかさず書く。

古の人は「アイデアが閃くのは馬上・枕上・厠上の三上だ」といった。今風ライフスタイルにあわせて解釈するなら「アイデアはいつ飛んでくるかわからない」である。とにかく思いついたことを書き留めておいて、後から見返すことが大切だと思う。

たくさん手書きするようになった結果は?

はっきり言ってわかりません。でも、例えば本の抜き書きをしているときは、以前抜き書き代わりに抜き打ち(要するにキーボードでの打ち込みですね)していたときとは、脳の使い方が違うような気がする。

無理矢理、屁理屈をこねるならば。まず読書ノートはできるだけきれいに書きたい。きれいに書こうとすれば、漢字も正確に書かなければならない。バランスなどに気を配りながら書くためには、おそらく単純にキーボードを叩いている時とは、脳の違う部分を使っているのだろう。

さらに飛躍するなら、象形文字の要素が残る漢字は絵とも考えられる。絵を描くことが脳を活性化するという話は、マインドマップでもお馴染みだ。だから、キーボードオンリーだった頃に比べれば、脳を(正確には脳の別の部分を)使うようになったのかもしれない。

その成果は残念ながらまだほとんど感じられないけれど、東大生のノートがきれいだという話には何となくうなずけたりする。このフレーズを正確にいうなら、東大に合格するような人はノートもきれいに書ける人が多いだろう。とはいえ、手書きノートはデジタルノートに比べて一つ重大な欠点もある。検索性にいちじるしく欠けるのだ。

まだまだ悩みがすべて解消されたわけではない。たかがノート、されどノートではある。しかし自分の脳力を高めるツールとして考えれば、あなどれないことも確かだろう。読者諸兄は、どんなノートを使われているのだろうか?

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