先進性のある時代の人材育成戦略の視点

2007.08.03

経営・マネジメント

先進性のある時代の人材育成戦略の視点

槇本 健吾
株式会社インサイト・コンサルティング 常務取締役 COO(最高業務執行責任者)

高度に先進的な分野で実力を伸ばすことができるステージが日本にはある。一方で、先端分野を担いながらも、虚無感や、意義を見出すことができない感覚に襲われることも多い。何が必要なのだろうか?

一言で言えば、「先端性を高めるためにはいったん根源に立ち戻り、目的と意味を見出すことは肝要」ということ。

例えばこれをグローバル人材の育成に当てはめてみると以下のようになる。

ほんとうの国際人(グローバル人材)とは・・・

<自分の頭で考える力>英語が話せることではない→話すことを持っている人(会話)

<自ら行動する力>海外環境になれる人ではない→海外の人に働きかけて何かを成し遂げることのできる人

<多様性に対応できる人>特定の環境化で最先端の人ではない→その先端性を普遍的な知恵に変えることのできる人(全人的な知恵)=ダイバーシティマネジメント、クロスカルチャーリーダーシップ

外国経験:先進国体験から途上国体験へ

外国語:英語学習のノウハウから第二言語一般の学習に関する取り組み方についての知見へ

ものづくり:作り込みから「ソリューション」としてのものづくりへ

知識:細分化された分野に関する知識の高度化から全人的な知恵へ

IMPMなども一定の成果を収めているが、もっとプリミティブなものに触れる
機会を作る必要があるように感じている。
複雑多様になってしまった物事(システム)の全体像を理解するためである。

この視点を、実現するために、具体的には何を行えば良いのだろうか?
次回は、具体的な育成策の事例に言及してみたいと考えている。

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槇本 健吾

株式会社インサイト・コンサルティング 常務取締役 COO(最高業務執行責任者)

個人と組織の成長を実現するために、真に効果的な人材育成のあり方を追求しています。国際競争力を併せ持つ能力開発を志ます。そのためには多様性を強みに昇華させることが肝要と心得ます。

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