知っておくべき新入社員4つのタイプ -2009-

2009.05.09

組織・人材

知っておくべき新入社員4つのタイプ -2009-

葛西 伸一
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長

さて今年もまた、新入社員が各部門へ配属される季節が到来してきた。 配属先の上司や先輩社員たちは、次のような疑問をお持ちではないだろうか?

TypeD;独立起業型
    このタイプが求めることは、「自由」「成功」だ。
    退職リスクは最も高い。
    自社内でも「自由」や「成功」を手に入れること、
    また、その事例を提供し、社内のパイオニアになることで、
    自分の目標を達成することもやりがいがあることを
    気づかせよう。

みなさんの部署へ配属された今年の新入社員は、どのタイプが多いだろうか?

私の分析では、冒頭に紹介した3つのデーター根拠から、今年の新入社員は、

TypeB「素直成長型」とTypeC「安定型」との人材が、

昨年までに比べて圧倒的に多いということが判明した。

これは、(1)2009年新入社員意識調査という、定量的なデーターでも判明しているが、

それ以外にも、(2)(3)の定性的データーからも、今年の新入社員は

「独立よりも社員」

「転職よりも終身雇用」

という意識を持っており、さらに心の内を主張するのが苦手な世代であるようだ。

具体的には、2000年頃の新入社員と比較すると顕著な差が発生している。

図を見ていただければすぐにおわかりいただけると思う。

実際に、研修でも例年に比べて質問が少なく、またよく考え、

空気を読んでから発言するクセが付いている。ある意味慎重なわけだ。

そこで、配属先の上司・先輩方には、部下育成にコーチングのメソッドを多用していただきたい。

1.話しやすい職場環境を創る

2. コーチングの傾聴・承認・質問のスキルを使って、
   心の中で様々な思考を描いている新入社員を引き上げて挙げてほしい。
   彼らの潜在的な思考をコーチングを使って、「言葉」「行動」へ顕在化させるのだ。

「手間がかかるな・・・」と思われるかもしれないが、それも時代の流れ。

但し、今年の新入社員は、危機感を持っているため、しっかりと周囲がフォローすれば、

バブル崩壊後や氷河期のような「踏んばる頑張る若手社員」の育成も夢ではない。

「人材育成は諦めた時点が、成長が止まるとき」

ぜひ諦めずに最後まで付きあっていただきたい。

最後に、昨年のコラム「知っておくべき新入社員4つのタイプ」では、

各方面からご好評をいただき、この場を借りて深く御礼申し上げます。

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葛西 伸一

株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長

http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員

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