今日は、米国のクチコミマーケティング協会(WOMMA)が出している、「マーケターがブロガーとやりとりする際に守るべき10の倫理原則」を紹介します。
ペイパーポストに限らず、ブロガーイベントなどでも、企業のマーケターがブロガーさんと接触することが増えているかと思います。その際に、WOMMAの倫理規定を外れないために守るべきことが示されています。
マーケターがブロガーとやりとりする際に守るべき
10の倫理原則
注意点:何よりもまず消費者が大切。誠実さはオプションではなく必須。嘘やごまかしは必ず暴かれる。
1. 私は決して嘘をいわず、偽りの情報をそれと知って伝えることをしません。だれに対しても、私のためにブロガーをだますことを依頼することは、私は決してしません。
2. ブロガーと接触したりブログにコメントを書いたりするときは、私がだれであって、だれのために働いているのかを(自分の所属と提携先)、接触の最初の時点から完全に情報開示します。
3. 私は、ブロガーによって定められた範囲を越えて行動することは決してしません。私は投稿したりコメントしたりする先のコミュニティのすべてのガイドラインを尊重します。
4. 私のために嘘をつくことを、私は決してブロガーに依頼しません。
5. 私は、未成年者とやりとりするとき、または未成年者が読むと思われるブログにおいては、特に十分すぎるほどの注意をします。
6. 私は、広告やアフィリエイトプログラムを利用してブロガーの所得に影響を与えることはしません。
7. 私は、コメントを投稿したり情報を伝播させたりするための自動化システムを利用しません。
8. 私は、ブロガーに対して費用の補償をすることは利害衝突のように見えることを理解しています。そのため、ブロガーに対して提供する補償やインセンティブに関しては、そのすべてを情報開示します。
9. 私は、レビュー用に商品をブロガーに送ったとしても、ブロガーはその商品に対してコメントする義務がないことを理解しています。商品の返却も、ブロガーが自らの裁量で行えます。
10. 私が送った商品について言及したブロガーに対しては、その商品の出所について情報開示するように、私は積極的にブロガーに働きかけます。
原文:「10 Principles for Ethical Contact by Marketers」(WOMMA)http://womma.org/bloggerethics/guidelines/
このリストはガイドラインの草稿として示されているものですが、マーケターがブロガーに対して行っているコミュニケーションに問題がないか確認し、将来にわたって健全な関係を保っていけるよう出されたものです。「クチコミの倫理」を概念から実践にもっていけるようにするためのツールですね。
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2015.07.10
2015.07.24
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。