第二新卒の終焉
その価値は終わったのか?

2009.04.11

組織・人材

第二新卒の終焉 その価値は終わったのか?

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

就職活動は恋愛や結婚と似ていると言われます。「マッチング」という機能において、私も同意です。レンアイや結婚でモテナイーズがいるように、就活でもうまく行かない人はいます。 第二新卒って、どうなんでしょう?

一応私は何とか結婚できたので、元モテナイーズとして申し上げれば、自分は自分の顔面をおいて置いて、相手の顔面の良し悪しでえり好みをする。モテナイーズによくある矛盾ではありませんか。私もグラビアアイドル大好きです。

要するに企業研究も自身のアピールも、何ら「戦略性」を持たずに就活をし、結果採用されたとしても、その浅い調査によるミスマッチが起こり、結果として早期退職となってしまう。第二新卒誕生。という流れが一つにはあるのだと思います。
確かに職場環境の厳しさもあるのかも知れません。しかしそれは急に起こったことではなく、昔からありました。

その良し悪しはさて置き、「格差社会」は出来てしまったと思います。非正規雇用は派遣切りのような過酷な条件で、将来不安に苛まれます。しかし一方正社員はどうでしょう。非正規雇用の増大分、サービス残業やら大きな責任等、「特権」と呼ぶにはこれまたあまりに厳しい現実があるのではないでしょうか。

この不景気が続く限り「第二新卒」市場は生き返らないでしょう。でも景気はいつかまた循環するのです。麻生首相の大好きな「100年に1度」だと、私は思いません。2回の世界大戦や大恐慌等を上回る厳しさだとは思えないからです。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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