「バカにするな!」の気持ちは自分へ。

2009.03.29

ライフ・ソーシャル

「バカにするな!」の気持ちは自分へ。

寺西 隆行
(株)Z会 教室事業部特命職

NHK教育テレビの高校講座、とうとう「小学生レベルからの復習」を番組内に取り入れることになりました。 それくらい、教科能力が身についていない人が社会に溢れている…というNHKからのメッセージでもあり、僕自身も肌で感じています。 学力低下に歯止めがかからない、その根本にあることの1つとして「バカにするな!」という言葉のぶつける先を間違っていることがあるような気がしています。

本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

NHK教育テレビに「高校講座」という番組がありますね。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/
その番組でこの4月、初めて義務教育の学習内容が放送されるそうです。

NHK高校講座、小学レベルから 学び直し、集中放送へ
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY200903190188.html

『分数ができない大学生』が発刊された頃から、センセーショナルに語られてきた、高校生や大学生の、とくに「数学」を中心にした教科能力の低下を、NHKという「公」の機関が意識し、認め、プログラムを作り、最後の

「行動に移した」

というところで、社会全体はさらに、「学力」が身についていないことへの危機意識を持つべきではないか、と思います。

このテの試みが実施され、本当に小学レベルの算数が出来ていない高校生に対し、「このプログラムからやってみたほうがいいですよ」というアドバイスをするとき、高校生本人、あるいは、保護者の方から

「バカにするな!」

的な反応が返ってくることがあります。

そんな反応が返ってこなくても、心の中でそう思う方も少なくないでしょう。

だから、アドバイスするほうも、なかなかハッキリとは伝えられない…というジレンマがあり、

・実際に小学生レベルの算数ができていない人が
・実際に小学生レベルからやり直す

という「行動に移す」のはなかなか大変です。
NHKはしっかり「行動に移した」のに、ターゲットの意識変化がなければ、行動に移ることなんてないですからね。

以前、Z会で数学の教材編集の傍ら、学習相談を担当していたときに、

・偏差値が学校で一番低いのですが、どうしても東大行きたい!今からでも間に合いますか?
・文系だけど医学部を狙いたくなった!1年でなんとかなりますか?

といった相談を受け、その方の数学レベルをみてみると、とても高校数学のレベルをクリアーしているレベルではない…
だから答えます。

「まずは中学の数学の教科書の問題を徹底的にやってください。それをクリアーしてから次のステップ進みましょう。」

…こう答えるとだいたいガックリして帰るんですけど(中には逆ギレされたり)、「他の人より出来ていないレベルから」「他の人よりできるようになりたい」のであれえば「他の人と同じレベルの問題からスタート」してもまず無理です。
自分の想いが「本気」なら、自分をしっかり認識し、見つめた上で、自分に合ったハードルをクリアーすることを第一にすべきなんですよね。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会 教室事業部特命職

幼児から大学生・若手社会人の教育に携わる(株)Z会にて、教室部門にて様々な開発に奮闘中。前任ではWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。 ※本サイト投稿記事は個人の見解です。

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