バイヤーはこれでいいのか?

2009.02.16

経営・マネジメント

バイヤーはこれでいいのか?

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

「バイヤーはもっといろいろなことが実現できるのでは?」

先日、私が懇意にしているあるお客さんと忘年会をしました。

その方は購買部門の経験はなく、
どちらかというと経理、財務、企画畑の経験が長い方です。
しかし、最近マネジャー職として
購買・調達部門の所謂バイヤーとのお付き合いが
多くなってきたとのことでした。

その方から意外な発言を聞くことができました。
「バイヤーはもっといろいろなことが実現できるのでは」ということです。

もう少し、詳細を述べましょう。

彼曰く
「私の回りにいるバイヤーは優秀な人が多く、
また他の人では真似ができない専門的な能力も十分持っている。
しかし、今だに購買部門やバイヤーの地位向上、とか言っているのに
もの凄く違和感がある」
というようなことでした。

あらゆるビジネス環境の変化の中で
「モノを買う」「モノの価値を見極める」力を持っているというのは
凄い技術だ、事業の種はそこらじゅうに転がっている、
自分で事業を起こすのではなくても、
何らかの形で企業改革の根幹的な部分の担い手になる実力はある。

それができていない現状は自分の現在おかれている環境に
ただ単に甘えているだけなのではないか?
多くのバイヤーは「バイヤー職の地位が低い」と文句を言っているが、
それは未だに指示されたことしかやらない、自分たちの責任なのでは?

というような内容でした。

うなずけるような気がします。

以前も書きましたが、
調達・購買部門は「単にモノを安く安定的に買う」という仕事から
「モノの価値を見極める目を持つプロとして事業を創り出す」役割に
変化していく、と私は考えています。
また一部の国内企業のバイヤーも実際にこのような役割を
果たすようになってきています。

しかし、他部門の方から厳しい目で見ると、
未だに多くのバイヤーは言われたことを忠実に行っている
「自分の現在の環境に甘えている」存在、に見えるのです。

マネジメントの購買・調達業務の重要性のより一層の理解は必要でしょう。
しかし、やはり本当に必要なのは自らの「意識改革」なのかもしれません。

私の回りには起業家が多くいますが、確かにバイヤー出身の方はごく少数です。
しかし、中には大企業の社内起業制度で
事業を立ち上げ経営をしている方や、出版等で活躍しているバイヤーもいます。
私自身、厳密な意味では事業ではないかもしれませんが、
調達・購買専業のコンサルティング業で生計をたてています。

今年の私自身のテーマの一つが決まりました。
「スターバイヤー」の育成です。
私の回りの優秀なバイヤーの支援をして
「カリスマバイヤー」にしていくお手伝いです。

今はバイヤーにとっては百年に一度のチャンスです。
こういう時代だからこそ、
「スターバイヤー=カリスマバイヤー」が必要なのではないでしょうか。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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