球史に残る日本シリーズ「巨人VS西武」。そして…

2008.11.10

ライフ・ソーシャル

球史に残る日本シリーズ「巨人VS西武」。そして…

寺西 隆行
(株)Z会

はじめに断っておきますが、僕は中日ドラゴンズの大ファンです。 今では球場に足を運ぶこともほとんどなくなりましたが、1999年、第二次星野政権でセ・リーグ優勝を果たした年は、年間30試合以上ナマで見た(しかも三島市から足しげく東京や名古屋に通い…苦笑)ほどの「熱狂的」な部類です。

本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

そんな一プロ野球ファンの目から見て、球団としては「嫌い」な巨人と、「どちらでもない」西武。
この2チームの戦いに釘づけになるとは、2週間前は予想だにしなかったです。

それくらい素晴らしい、7戦の戦いでした。

◆ミスがほとんどない、そして全力で。

ミスほど観戦者をつまらなくするシーンはありません。
しかし本シリーズ、選手にミスらしいミス…もっというと「勝敗を分けるようなミス」はありませんでした。

加えて、どの選手も気合が入っており、気の抜いたプレーがホントに少ないシリーズでした。
ぱっと振り返っても…

・巨人:ラミレス選手の激走
・西武:片岡選手の足で稼いだ得点
・怪我をおして出場した巨人:阿部選手のホームラン、西武:中島選手の存在感
・レギュラーの怪我のため出番、役割をしっかり果たした巨人:鶴岡捕手と西武:銀二朗捕手

と、すぐに例を挙げられます。

◆「知」と「情」のせめぎ合いの采配

監督の采配は、「知」と「情」のバランスが問われます。
「情」を優先させるが余り結果失敗に終わると「采配のミス」と言われ、
「知」を優先させるが余り結果失敗に終わると「非情采配が仇」と言われる、
なんとも辛い立場です。

巨人は、イ・スンヨプ選手を外してまで使った亀井選手が結果を出したり、
西武は、中2日で継投に登板した岸投手が最後まで投げきったり、

最終戦では、ここまでピンチを幾度となく救ってきた巨人:越智投手が打たれましたが、その采配には誰も文句が言えるような代物ではなかったり。
前の試合で岸投手を最後まで投げさせたからこそ2イニング投げられた西武の抑え:グラマン投手がいたり。

采配の中で最高の「知」と「情」を感じるシリーズでした。

細かく挙げるとまだまだありますが…
一プロ野球ファンとして、伝説に残るシリーズだったと感じました。

しかし、プロ野球の興行側としては、これから、が大事ではないでしょうか。

プロ野球の人気凋落が目立ち始めて久しいです。
第二戦の視聴率が「篤姫」に届かなかったことは、いろいろと報道されました。

どれだけいい試合をしていても、人気凋落の下り坂、ないしはボトム近くでは、実際にその試合を目の当たりにする人は少ないのです。
だから「この試合で人気が戻ってくる!」なんて安易に考えてはいけません。

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寺西 隆行

寺西 隆行

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文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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