ケーススタディのすすめ

2008.08.15

経営・マネジメント

ケーススタディのすすめ

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

ケーススタディの本質は実は「他の方の考え方」に触れられることだと思います。

先日弊社主催で少人数の方(25名程度)を集めて
ケーススタディを試行するというセミナーを開催しました。

今回は購買人材の社内研修等に購買の「現場学」習得のために
ケーススタディを活用することで、より効果的な研修につなげる、
ということを実体験していただくためのものでした。

ケーススタディとは
「問題解決能力」や「意思決定能力」を開発することを目的に、
どこでも起こりそうな具体的なケース(事例、事件、出来事)を素材として、
個人またはグループで討議し、本質を究明し、問題点を分析したり、
解決策を立案したりすることです。

元々シカゴ大学で最初に行われたことから、シカゴ方式ともいうそうです。

米国のビジネススクールでは年間100本を超えるケーススタディを行い、
問題解決能力や本質の究明能力を養っているようです。

私自身としては、今までにも購買ネットワーク会のイベントの一つとして
ケーススタディを実施してきましたし、回数は多くはありませんが、
企業内外の研修でもケーススタディを経験したことがありました。
自分自身でケースを書き、研修を行うことも何度かあります。

しかし、毎回ケースをやってみると新たな発見があります。

ケースは自分の考える力、分析する力を養うことが目的なのですが、
いつも感心するのですが、一番重要なことは
「他の方の考え方」に触れられることだと思っています。

つまりグループ討議にこそ、
本当の価値が出てくるのではないかと思っています。

これは、グループ討議の過程を通して、
受講者同士のものの見方や考え方の同意点や相違点が明確になること。
お互いの意見をすりあわすことで、そこから相互啓発が生まれること。
そこから、発想が一段階上に上り、お互いのものの見方や考え方が、
よりいっそう幅広いものや奥行きの深いものになっていくこと。

このようなプロセスを経て「はっとする瞬間」がでてくるのです。

先日のセミナーでもやはり
「あ~こういう考え方もあるんだな、こういう意見も尤もだな」
と感じる瞬間が多くありました。
今回のケースは私が作成者の一人だったにも関わらずです。

改めて考えると、問題の解決方法というのは均一ではありません。
また色々な代替案の検討・抽出を一人で全て行うことには限界があると思います。

これはバイヤー、購買部だけではないのかもしれませんが、
隣の人がどういう方法で仕事をしているのか?
どういう考え方をしているのか?
実は全く共有ができていない状況に客先で遭遇することが多々あります。
また、これは弊社内でも同様です。

eメールの普及や電子化による情報共有などによって
直接のコミュニケーションが少なくなってきたことも
その理由の一つかもしれません。

いずれにしてもこういう時代だからこそ、
ケーススタディやグループ討議などがより効果的なのだと
改めて感じることができました。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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