真のプロは、自分の形に拘らない

2008.08.06

ライフ・ソーシャル

真のプロは、自分の形に拘らない

寺西 隆行
(株)Z会

プロ野球の阪神タイガースで活躍中のアラフォートリオが、金本選手、矢野選手、そして下柳選手。 先日、NHKのスポーツニュースにて…

たとえば元素記号の覚え方「水兵リーベ…」のように、「知っておくとラクになる覚え方」(ある意味テクニック)が勉強の中に「ある」のは否定しません。
しかし、全体の勉強の中に占める「ラクできる」シエアは、10%にも満たないんじゃないでしょうかね。

「ポイント」や「コツ」は、本来、それまで“やってきた”という過程があって初めてつかめるものですから。

世の中で「受験テクニック丸分かり!」みたいなキャッチの本もたくさんありますけど、それに迎合する行為は、いくら少子化により入試が易化してきたからといって、Z会のやるべき教育姿勢ではないと思います。

とはいえ、「ポイント」や「コツ」を一切提供せず、純粋に「本質本来論」ばかり語り、結果見放される教材もあります。
そして、少しずつ「ポイント」や「コツ」の提供が、現代の若い人の学習環境の中で

“それを提供することで学習のモチベーションにつながる”

確率が高くなってきているのも否めません。

だから、ほんの少しの「ポイント」や「コツ」の提供まで否定するのは、本当の意味での「教育」のプロ職人ではないと思います。

下柳選手は、過去57%だったストレートの割合が、今では8%になったそうですね。
ここまで劇的じゃないにせよ、その時々にあわせて、提供したい教育内容の、提供の仕方を変えるというのは、プロの「教育人」としては、常に意識しなければいけないです。

あわせて、短絡的なお客さまの期待に騙されず、「本当に相手が成長するには」という思いを忘れずにー。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

フォロー フォローして寺西 隆行の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。