「この企業を助けていこう!」

2008.06.28

経営・マネジメント

「この企業を助けていこう!」

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

調達・購買のあるべき姿はどのような姿なのでしょうか? コスト削減ができることがその目的ではありません。

5月のゴールデンウィーク明けに当社の鬼沢が
米国ISMの年次総会に参加しました。

その時のキーノートでも語られていたのですが、
調達・購買部門の将来像(あるべき姿)がドラスチックに
変化しているようです。

これについては、私自身も最近よく考えています。
「日本の調達・購買はこれでいいのかな?」と。

米国では

STEP1:決められた物を安く購入(サプライヤからの購入価格決定)
STEP2:業務効率化、支出の番人(オペレーションコストの最適化)
STEP3:戦略ソーシング(自社製品・サービスの利益)
STEP4:付加価値を与えるものを調達(自社製品の革新)
STEP5:調達の視点でビジネスモデルを構築(自社ビジネスモデルへの貢献)

というステップで「あるべき姿」を捉えています。

日本の場合は、どうでしょうか?

多くの企業で未だSTEP1~3の状況であることが指摘できます。
また未だSTEP1の所謂「赤鉛筆バイヤー」(受領した見積書に
赤ペンで修正をすることが仕事だと思っているバイヤー)も多く存在します。

STEP3の戦略ソーシングでは
支出データや購買データを分析→品目別購買方針の作成
→戦略的なサプライヤ選定の実施を行うのですが、
この時点でも中長期のリレーションよりも
短期のコスト削減に目的が偏ることが多いでしょう。

「コスト削減」が主たる調達・購買部門の役割であることは間違いありません。
但しそれだけが目的なのでしょうか?

調達・購買部門の役割は年々重要になっています。

この背景としては、
1.技術進化に伴う調達品の複雑化
2.外製依存の高まりによる外部資源の有効活用
3.企業のグローバル化
の大きく三点が上げられます。

1.は以前の単一なテクノロジーだけでは、
現在の製品技術競争力は得られないということです。
以前自動車はエンジン、足回り等が重要視されていましたが、
現在は電子部品、センサー技術、その他の要素技術の総合製品になっています。
こういう時代においては如何に外部の技術を上手く活用するか、
というがポイントとなります。

2.はサプライヤを外注と見るのではなく、
外部資源として有効活用する視点が重要になってきます。

3.は言うまでもありませんが、グローバル化した企業活動の中で、
グローバル調達が機能しなければ企業活動自体に支障を起こしてしまいます。

これらを背景に「継続的な外部資源の有効活用(ソース先)が
企業の競争力強化へ大きな影響を与える」ことは間違いないでしょう。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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