リサーチ・リテラシー

2007.05.21

営業・マーケティング

リサーチ・リテラシー

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

先日、某外資系企業製品の日本市場開拓を支援されている方が、 ミクシィ内のマーケティング・コミュニティにヘルプを 求めてました。(差し障りがあるかも知れませんので、 詳細はあえてぼかします)

ということが起きやすい点を指摘し、

“「リサーチの時間も費用もなく」
 進めた新商品発売計画が失敗したら、
 いったい誰が責任を取るのか?”

と疑問を呈しています。

“リサーチさえきちんとやっておけば、
 計画が不成功に終わっても反省して次に生かせる。

 リサーチの予測が間違っていたせいか、リサーチの
 結果を無視してマーケターがその商品の市場導入を
 行ったせいか。

 そこを見極めて次に結びつければよい。”

というのが石井先生の考え。私ももちろん同意します。

ところで、石井先生が説く

「マーケティング・リテラシー」

は、特に「調査」の重要性を強調されています。

その意味では、私はむしろ

「リサーチ・リテラシー」

と呼ぶのが適切ではないかと感じました。

というのも、広告や販売促進といった

「マーケティング・コミュニケーション」

については、知識や経験が豊富なマーケターであっても、
意外と、「調査」についての知識が十分ではないからです。

そして、実は、しばしばリサーチ・リテラシーの低さが、
マーケティング企画の立案や実行上の障害となる場合が
ある点です。(私自身、過去なんども経験してきました・・・)

もちろん、すべてのマーケターが、
調査の具体的なノウハウ・テクニックを習得する必要は
ありません。

ただ、調査の意義や、基本的な調査・分析手法の考え方、
データの見方といった最小限のリサーチリテラシーを
持っておく必要性は高いんじゃないでしょうか?

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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