日本の未来は熱海で読める

2008.06.02

営業・マーケティング

日本の未来は熱海で読める

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

未来を予測するのは難しい。しかし、ある程度までなら確定した未来数字もある。人口である。この先の人口推移はほぼ読めるのだ。では2035年の日本はどうなっているか。答は熱海にある。

スーパーで買うものなど、ほとんど決まっているモノばかりである。それなら、電話かなにかで注文してあとは持ってきてもらう方が楽に決まっている。ましてや、これからどんどんガソリン代だって上がっていくのだから、自分でクルマを運転して買いに行くより、運んでもらった方が得だと考える人が増えてくるのは自然な流れだ。

宅配は、サービス提供サイドからみればコストアップ要因になる。仮にいささかの宅配料を徴収したとしても、採算ベースで見れば赤字となる可能性は高い。しかし、宅配によって生まれるお客様とのコミュニケーション回路を活かすことができれば、トータルではコストを回収できる可能性もある。

宅配で注文を受けるということは、顧客の購買履歴を世帯単位で把握できるということになる。購買履歴を分析すれば、顧客の囲い込みはいうまでもなく、さまざまなクロスセルの可能性も出てくるだろう。また、あらかじめ配送の発注頻度も読めるだろうから、近隣の顧客同士をまとめることによって配送効率を高めることもできるはずだ。

というようなことが、いま熱海では現実に行われているという。個人的には、その熱海で遊、学、医関係で、どんなことが受けているのかに興味がある。30年後の日本を知りたければ、熱海を見ること。確定した未来図から学べることは、きっとたくさんあるはずだ。


文中でふれた内容については下記を参考にしました。
日経MJ新聞2006年2月20日
日経MJ新聞2008年5月30日

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