学者を目指すために家庭教師をつける!?

2008.05.12

仕事術

学者を目指すために家庭教師をつける!?

寺西 隆行
(株)Z会

第一生命保険のアンケートにおいて、男の子のなりたい職業として2位に「学者・博士」が入りました。 “おおっ!わが子が学者になりたがっている!でも今のままの成績では…。やっぱりお金をかけても家庭教師にじっくり面倒を見てもらおう!” 家庭教師は確かに高額で、その分つきっきりで面倒を見てもらえますが…

というのが僕の短めの感想で…
一つ大きく「なるほど!」と思ったのは(6)でした。

(6)で八幡氏はこう述べています。

「できる家庭教師は3カ月で教え子の成績を上昇させる。で、お役御免に。優秀な先生ほど教える家庭が頻繁に替わるわけです」

のんべんだらりんと教えている家庭教師はマズイ、という、氏のプロ意識によるものですね。

正直、学力そのものが3カ月で目に見えるほど上がることなんてほとんどないと思うんですよ、実際には。
彼の言葉の背景にあるものは、推測に過ぎませんが

(その子が)できないのはただ単に学習意欲がないから
  ↓
学習意欲の引き出しは3カ月で十分できる
  ↓
引き出した結果(目に見える)成績も上昇する

ってことではないでしょうかね。

そして一言二言僕から。

・3カ月で上がった!だからこの子は学力がついた!と過信しない方がいいです(単につまづきが取り除かれただけなので、本質的な能力向上ではありませんから。そこから「継続する姿勢」があれば問題ないということですね)。

・3カ月でコロコロ変わる家庭教師にはもちろん「ダメ教師」だから、の場合ももあります(苦笑)。

とにかく何でも、一概に「こうした方がいい」ってことはないってことですね。
いろいろな記事を見て、「自分の子にとって何がいいか」を考えること。
それには普段から、子どもの姿を十分に観察していること。
これが大事なのは言うまでもありません。

自子の観察不十分で、見栄だけのために、ちょっとこんな記事を読んで、「家庭教師をこの7つに従って選べばわが子も学者に!」なーんて思っているのは、バカ親以外の何物でもありません。

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寺西 隆行

寺西 隆行

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文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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